SAGB

4度目のSAGB

そして、年末に実家へ行ってからうつ状態が悪化した私は、年始にまたSAGBへ行ってみていた。

前回からの1年の間に、SAGBは場所を引っ越していたらしい。以前のところは、コナン・ドイルも使っていた部屋があったという、協会が始まって以来の場所で、学校のような雰囲気あふれるところだった。そこはたぶんロンドンの一等地だったので、家賃が払えなくなったのかどうなのかはわからないが、少し外れたところにある、会社のオフィスが連なる建物の中に入ってしまっていた。

すごく丁寧で思いやりのある、あたたかいセッションだった。最後にはなんと、号泣してしまった。当時のカウンセリングで取り組んでいたこととも、まさに通じるところがあったのだ。

父方の祖父について

とても伝統的な家族的価値を大事にするひとで、誇り高く頭のいい人。礼儀正しく、子供や孫たちにもそれを望んでいる。私の父親は、この祖父ととても似ている。私に対して非常に期待していて、目標を持ってそれを達成するように頑張ってほしいと思っている。コミュニケーションが上手ではなく、なにか思っていてもそれを見せることはなくて、とても控えめな人。

母方の曾祖母について

私の母、その母、そして曾祖母と、みんなとても料理が上手。でも私は下手で、テイクアウトや外食が好き。私は家庭的ではなく、部屋も汚くて不精な性格。子供のころは、意識がいつもあちこちに散漫だった。そんなに年が離れてないがいて、今はほとんど会わない。妹は家庭があって、子供がいる。曾祖母は、私にも家庭を持ってきたいと思っている。母親がとても厄介で、曾祖母もここをどうにかしたいと思っているところだが、まだ時期がきていない。曾祖母は、本当によく私にくっついて回っている。とても素敵な女性で、とても長生きした人で、とても小柄な女性。一族の長で、私の一族はが強い。私も同じようにしっかりしていて強く、こうなったことをとても嬉しく思っている。

私のことについて

短期滞在ではなくて、この国に住んでいる。この国の大学のようなところで勉強をして、今は働いている。仕事に変化があり、私自身が何かを変えたいと思っている。今は自営の仕事をしていて、私が思っていたような方向とは違うほうへ行っている。私は仕事の方向性や将来に関して確かではなく、もう少し手を加えることが必要。引っ越しを考えていて、もっと大きい家に引っ越すことになる。今年は記憶に残る年になる。たくさんのいい方向への変化がある。新しい私、新しい開発がやってくる。

夫について

さっきも言ったように、曾祖母がここに子供を入れたいと思っているが、まだ私は準備ができていないない。この今年の変化に、引っ越しや家族を持つことが含まれている。子供は2人見える。でも今やるべきことは、その仕事をどうしたいか、それが片付くと、突然正しいところにいると感じ安心感が出てきて、子供を考えられるようになる。夫との絆はとても強く、とても強固で、正しい組み合わせ。誰でもいいとき悪いときがあって、関係に疑問を持つことはあるけど、この組み合わせは正しいものだから、これを保持するために努力すればいい。あなたたちはこの国に定住していて、それは正しい。自分のビジネスは、無理やりやろうとするとだめだけど、とても頭が良くて分別があり、自分がなにをほしいかわかっていて努力をする人だから、やるべきタイミングは自分でわかるはず。2人とも努力家で、お金に困るところは全く見えないから大丈夫。

私の仕事について

最初に思った様子とは違ってしまってきていて、決断が必要。したいような方向へ、蹴って押し出すこと。今の仕事はイギリスのみだけど、いつか海外にも関係してくる機会が出てくる。ネットを通じてもっと広範囲になる。現状に対しては、うまくやってるしやり方にも慣れてるし、これでいいやと思っているけど、「もっとほしい」と思って、もっとエネルギーと時間を費やして、ここからどうやって変えられるかを見なきゃいけない。もっとポジティブに活動的になって、この世界で私もほしいこととやることがあるのだからと、それをやること。それを達成するには少し大変だけれど、現状に満足していないで頑張ること。仕事もなにもなく誰もいないときにぼーっと考えていたら、ひらめきがあると思う。今は曾祖母を始めスピリチュアル世界でどうやって私にこれを気づかせようかと動いているから、そのコネクションをつかめばいい。

先祖からのアドバイス

私の血筋は、みんな長生き。みんなとても私のことを誇りに思っている。遠くにいても、家族は家族で幸せだし、私は私で幸せにしてるからいい。先祖はみんな子供ができるのを楽しみにしている。もっと料理をするように。自信がなくていつも不安だけど、もっと自分を信頼して。人が自分を好いてくれていることを、疑わないように。夫も友達も、あなたのことを好いてくれているから大丈夫。妹は反対にすごく自信があるんだけれど。とにかく曾祖母がついてて、私のことを信じているわけだから、私も自分を信じるように。私はできないとかそれは私がやることじゃないとか言わずに、自分がなにをしたいかなにがほしいか考えて、自分を信じてやること。それができたら自信もついて、安全に感じて、家族を持つことを考え始めるところにつながる。ここがいい転換点

最後のアドバイスのところで、セラピストに「Love yourself」「Believe yourself」「You don’t need to worry about anything」と言われたときに、が出てきて止まらなくなった。

涙が出てくる理由なんて、このときはまったくわかっていなかった。それでも、で理解していなくても、が理解したんだと思う。人間が、頭だけでできてるわけではないという証拠だった。歌の歌詞のようにどこにでもあるような文章で、何度も聞いたことのあるフレーズだったけれど、ここでセラピストに言われて涙が出てきたときは、本当にびっくりした。カウンセリングで具体的なことを発見して、またびっくりした。

自分を受け入れることができず、自分を信頼することができないのは、このすぐあとにカウンセリングで発見する通りだ。女性としての自分を受け入れ、自分の存在を認識し、人が自分をどう思っているかではなく、自分がなにをしたいかを考える。自分を信頼する。このときはまだカウンセリングでこんなことが出てくるとは知らなかったけれど、まさに私に必要なアドバイスだったのだ。

でも、それを聞いただけではもちろんわからない。心理的に受け止められたことはよかったけれど、それを実行するためには、具体的にそれが私の場合はどういう理由で自分を受け入れられていないのかを、きちんと理解する必要がある。SAGBで観てもらったことは確かに素晴らしかったけれど、そこから具体的になにかを治していく場合は、やはりカウンセリングで細かく分析していく必要があると思う。

ちなみに、SAGBにはあと1回、計5回行ったけれど、最後の5回目は初回の「SAGB」の中で書いた通り最悪だったので、詳細は省く。

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3度目のSAGB

3度目は、ちょうど気づきがあって1年後ぐらい、カウンセリングを始める2年前だった。このときはたぶん、なんとなく行きたくなって行ってみたのだと思う。

曾祖母について

一族の中でとても中心的な存在だった。Spiritual World(精神世界)でも、中心的存在。私のことを、Guardian Angel(守護天使)のようにいつも見守っている。息子(祖父)もすでに亡くなっている。私はとてもいい夫をもらってるし、非常にいい人生があると、曾祖母が祝福している。

母方の祖父について

などの呼吸器に問題があった。たばこは良くないと言っている。(祖父は肺癌で亡くなっており、ヘビースモーカーだった。)

夫について

コンピューターをよく使う仕事をしている。ヒゲがある。とても知的な男性。父親が亡くなっている。

私について

旅行が好きで、アメリカエジンバラ城に行ったことがある。コーンウォール運転している姿が見える。子供のころに、両親と◯◯(私の出身地)を歩いているのが見える。これからも、海外も含め、イギリス内もたくさん旅行する。

勉強をしているけど、同時に教師もしている(日本語教師になる勉強だった)。正しい道を歩んでいる。他の言語を勉強しようと思ったことがあり、人生に言語が大きく関係している。教師も言語に関係している。

子供のころに、タロットカードを持っていたことがある。前世のひとつでは、非常にスピリチュアルな人で、男性で、超能力のあるお坊さんだった。自分(セラピスト)と同じ誕生日だ。体は若いがとても古い魂で、何度も転生している。

現在日本人の友人がたくさんいるが、国際的な友人ができてくる。今はまだだが、いつか時がきたら子供を産む。また引っ越して、今よりいいところに住む。まだイギリスでできることがたくさんあり、ここにいるのはいい判断。私のことを尊敬している人たちがここに来ていて、私に深々とお辞儀をしている。私はとてもいい人生を送っていて、とてもいい人生が先にあるからなにも心配いらないと言っている。

この人には、当たっていないこともたくさん言われたけれど、当たっているものはとても的確で驚きだった。私の行ったことがある場所や、この数週間後に行く予定だったコーンウォールは、車で回ろうとしていることまで言われて驚いた。このセラピストと私の誕生日が同じで、当てられたのもびっくりした。引っ越しについても、このあとに実際夫の会社がある町へ引っ越している。

曾祖母と祖父が私を見守ってくれているということは、誰に観てもらっても必ず言われた。なので、金縛りや怖い夢を見たときに、以前はお経を唱えていたんだけど、なにも効果がなかったので、このころから「おじいさん、おばあさん、助けてください」と祈るようになった。すると、めちゃくちゃよく効いた。金縛りも一発で解けるし、怖い夢もすぐ終わる。

これはすごいぞと思い、助けてもらうと二人に感謝をするようになった。すると、いろいろな現象が起こるようになった。

あるとき買い物に行って、一番買わなければならなかったたまごを忘れて、レジを済ませて店を出ると、店の自動ドアを抜けたところで「たまご!!」と声が聞こえた。衝撃だった。慌てて戻って、無事にたまごを買って帰れた。

忘れてはいけないものをびっくりするような形で思い出したり、わけもわからずいつもと違うことをするなと思ったらそれが結果的によかったり、予定が変更されてイライラしていたら、変更されたことで助かったことがあったり。なので、なにか突然不都合があっても、なにか意味があるのだろうと思うようになって、あまりイライラしなくなった。

SAGBで観てもらったセラピストにも、祖父はたばことお酒が好きだったから、自分がお酒を飲むときに「おじいさん一緒に飲もうね」という気持ちで飲むと喜ぶよと言われた。先祖に供え物をする日本的な考えと同じだと、なんだか懐かしくなった。

たぶんこれも、「先祖」という対象を持つことで、潜在意識を出しやすくしてるのだと思う。「たまご!」という声は自分自身の声であり、悪夢をやっつけるのも自分自身の力なのだ。「先祖」を信じるということで、その自分自身の潜在的な力を信じ、発揮するというメカニズムなのだと思う。これによって、自分自身を信頼できるようになり、親のもとで身につけることができなかった安心感を自分で育てていけるようになるのかもしれない。

私は眠りがとても浅く、毎日いくつも夢を見る。

渡英後に祖父が二度も夢に出て、それから夢見がよりいっそう激しくなった気もする。見ないときもあって、そういうときは一週間にひとつも見ないこともあるんだけど、見るときはひと晩に3つも4つも見る。昔から、見た夢の内容をメモしているけれど、SAGBでこのようなことを言われるとは思ってもいなかった。

ただ、夢というのは本当にランダムだから、分析するにしてもとても難しい。中学のころから使っていた、夢の辞典もあるけれど、これは一般的な象徴解釈に留まるため、当たらないことが多い。のちに、心理学の先生が書いた夢分析のいい本(「プロカウンセラーの夢分析」東山紘久著)を手に入れるものの、それでもまだ不可解なことだらけだ。

それでもたまに、生活の中でどうしたらいいかわからないことがあると、見守っていてくれていると言われた曾祖母と祖父たちに「おじいさんおばあさん、ヒントをください」と祈る。答えのようなことが夢で返ってくることもあるし、もうぜんっぜん理解不可能な夢を見てよけい放心することもある。

このときも、SAGBで「夢を訓練するように」と言われ、「とはいえどうしたらいいんだよ」と思いながら寝ると、漢字練習のように、何度も何度も同じ漢字を書かされる夢を見た。

その漢字は「楽俊」で、十二国記という小説の中に出てくるキャラクターの名前だった。このキャラクターは、あっけらかんとしていて、何ごとにもリラックスしている人物として描かれている。このキャラクターのように、心配せずあっけらかんとしているように、というアドバイスだったのかもしれない。これならわかりやすい。

でもこのときは特別で、他にも夢の中に数字が出てきたり、日付時間が出てきたり、同じようにを書かされたりすることがあるけれど、それでも意味のわからないものが圧倒的に多い。夢分析についてもっと勉強したいと思うけれど、どこでどう勉強したらいいものかわからず、ただ毎日夢をメモするのみに終わっている。

SAGBでは「先祖が夢を通して私にアドバイスを送っている」と言われたし、私も先祖に助けを求めるように心の中で祈るけれど、これは「先祖」という対象を持つことによって、自分の潜在意識に語りやすくするのだと私は思う。カウンセリングでやった「喉に問いかける瞑想」も、自分のではあるけれど「」という対象を持つことによって、「問いかける」という行為を行いやすくしている。

「夢」にヒントを求めることによって、自分の潜在意識から答えをもらう。ヒプノセラピーと同じ原理だ。

人間には直感があり、潜在的にはすべての答えがわかっているという。その答えを引き出すために、潜在意識に語りかけるのだが、日本人はそれを「先祖に感謝し助けを乞う」という形によって自然と行ってきたのではないかと思った。