前世療法

江戸時代風過去生の考察

前世療法の続き。

母親との関係性」は見れたものの、父親はまったく出てこなかった。セラピストにも「父親と思われるような人はいませんでしたか?」と聞かれたけれど、感じるものはとくになかった。第一幕に出てきた男二人も、どちらも現実の誰と思われる人はいなかった。

いつも「目はいつの人生でも同じなので、を見てみてください」と言われるのだけれど、私は目を見てもあまりよくわからない。目よりも雰囲気でわかるほうなのか、姿形がなくなって雰囲気だけになる、要するにの状態になって出てくると、誰かということがわかりやすいかもしれない。

私はこのとき、もう「親との関係性」は見なくてもいいのだということだと解釈した。もうこれに関してはなにもない、終わってしまったことなのだと、潜在意識が言っているのだろうと。母親のことが少し見れたのは、毒親のメカニズムの一種を見れたということで、それ以外はもう必要がないのかもしれないと思った。

第一幕から三幕まで通してうっすらと見えてくるテーマが、「バランス」なのかもしれないとセラピストに言われた。私もそんな感じを受けていたので、そう言われてとても納得した。

まず第一幕で、男二人が出てくるけれど、この二人が両極端だ。一人は頼りがいのある正直な男、でもそれを貫いて処刑されてしまう。かといって、もう一人のお調子者の男も、やがてボロが出て処刑される。それを見た過去生の私は「どうしたらいいのだろう」と思っているわけだけれど、「なにごとも極端ではいけない」ということなのではないか。

この後に「毒親」という単語に出会い、毒親のもとに育った人が「白か黒かの両極端で生きるようになってしまう」というのを読んで、ここで出てきた「バランス」の意味がよくわかるようになる。世の中のほとんどのものは、白でも黒でもないグレーでできている。それを知らせるために見たものではないか。

第二幕でも、ご主人にばかり極端に気持ちを傾けて生きた結果、妻の嫉妬をかぶってしまうことになった。仕事も完璧を求めすぎて、9割できても残りの1割のミスが許せない。それが原因で、心残りのある人生を送る。確かに極端すぎる。要はバランスが大事だということなのだろう。

第三幕でご主人にもらったアドバイス、「そのままでいろ」というのも大事だ。わかっていても、このころはまだまだ全然できていなかった。世話になったご主人の娘さんだからといって、すごく好きでもなかった人を妻にもらったりなどしなくていいのだ。たったひとつの失敗に、そこまでこだわらなくてもいいのだ。

そんなことをしなくても、そのままの私をご主人は拾って、愛情を持って育ててくれた。そこを大切に思うことが必要だ。

それでも、毒親育ちにはそれは本当に難しい。生まれてからこのかた一度も、そのままの自分を受け入れられたことがないからだ。実の親にも受け入れられないと、「ではいったいこの世で他の誰が自分のことを受け入れてくれるのか」と子供は思ってしまうことになり、それを一生体の奥底に抱えて生きる。でも、このときはまだそこまでわかっていなかった。

なので、二回目は「なぜこんなに今でも自分の失敗が受け入れられないのか」を見てみることになった。

ちょうどこのころ、電車の中や友達の家で子供を見たりして、「子供とはあんなに親に甘えるものなのか」ということを知って驚愕することがあった。日本とイギリスでは違いがあるのかもしれないし、年代の違いもあるのだろうとは思うけれど、私はあんなにママママ言ったり、両親にくっついたりなどあり得なかった。

あんなに親にぴったりくっついて、「疲れた」とかなにも考えずに言う子供を見て、本当に衝撃だった。疲れた自分を親が気づかうことに、なんの疑問もない。確かに親の立場になってみれば、そんなことは当たり前なのだけれど。

そういう子供を見て思うのは、自分と違ってちゃんとケアされてて羨ましくて悲しい思いもある反面、この子の好きなようになんでもしてやってほしい ということだった。自分とはなんの関係もない電車の中の子供でもそう思うので、とても不思議だと思っていた。

特に、夫が友達の娘と遊んであげていたり、優しくしていたりするのを見ると、なぜかとても嬉しかった。女の子だと自分を投影しやすくて、小さかったころの自分に重ねているのだろうと思った。子供と過ごすことで、子供である経験をして、解毒につなげると聞いたことがあったけれど、子供が夫や他の人から優しくされて大事にされているのを見ても、こうして癒されるのだなと思った。

きっとあのように親から受け入れられてこなかったから、こうなってしまっているのだろうということは、うすうすわかっていたのだ。

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江戸時代風過去生の終わり

前世療法の続き。

死ぬ場面を見て、セラピストが「じゃあ上に上がってみてください」と言うのだけど、私はそう言われる前からスルっと体から抜け出て、さっさと上ってしまっていた。早く上に上がりたかったようだった。

死んで魂が体から抜け、上に上がっていく
下で嫁が私の体にすがって泣いているけれど、私はちっともかわいそうだと思わない
「やっとご主人のところに行ける」と喜んでいる
屋根の上に出ると、白い魂のご主人が迎えに来ていて、一緒に上に上っていく

ずっとずっと上へ上っていって、宇宙まで出ると、白い階段が降りてきている
(セラピストに「階段があるから上ってください」と言われる)
ご主人を置いて、一人で階段を上っていくと、真っ白な世界に出る

(「あなたの守護霊を探して、アドバイスをもらってください」と言われる)
守護霊を探してみると、向こうの方にぼんやりと、灰色の顔が浮かび上がっている
近づいてみると、侍の格好をした灰色の紙人形みたいで、顔もなくて、ペラペラな感じ
どうもこの人は守護霊じゃない感じで、とても私にアドバイスをくれそうには見えない

(ここで初めて「実は死んでからご主人が迎えに来てくれて、階段の下まで来てくれたんです」とセラピストに伝えた。すると「じゃあ階段の下まで戻って、ご主人にアドバイスをもらってください」と言われる。)

上から階段の下を覗いてみると、ご主人が下をうろうろしながら心配そうに見上げている
迎えに来てくれたときから薄々感じてはいたものの、この人が今の夫だと感じる
マゲで寡黙だとわからなかったけれど、魂になってみるとよくわかった
階段を降りて行って、ご主人(今の夫)にアドバイスを聞いてみる

「そのままでいいんだよ」
「私だってお前が大好きだったよ」
「また次の人生でも助けに行くから」

(ここで涙があふれて止まらず、なんと言われたかセラピストになかなか告げることができなかった。)

どうやったら安心して暮らせるか聞いたけれど、それについてアドバイスはなかった
(「プレゼントがあったらもらってください」と言われる)
ホタテの貝みたいな貝殻のネックレスをくれて、それを胸の真ん中にしまっておけと言われた
私の「心」をガードするという用途らしかったので、胸にしまった

また赤いエレベーターに乗って、現実に戻る

(第三幕まですべてが終了)

すべて見終わって、考察をした。基本的に、自分がどう思ったかを聞かれることが中心で、セラピストから「こうですよ」という言われかたはしない。自分がどう感じたかが大切だからだ。

まずは、「親との関係がわかる過去生」を見にいったのに、が出てきてびっくりした。「潜在意識に働きかける」でも出てきたけれど、よっぽど関わりが深いのかもしれない。

そしてこのご主人の娘であるピンクの着物の妻が、今の母親のような気がした。この妻は私のことがすごく好きだったのだけれど、私ももちろん大切にしてはいたけれど、それでもやはり私の一番はご主人だったのだ。ご主人が亡くなった後もずっと、最後に失敗で終わってしまったことが悔やんでも悔やみきれなくて、それを抱えたまま一生を過ごして死んだ。

たぶんそれは妻にもわかっていて、私の気持ちが自分に100%向いていないことに嫉妬していた。私も過剰に完璧主義だったけれど、妻も嫉妬が深い人だった。「それで現在の人生では、Kelokoさんを独占しようとして、母親として生まれてきたのかもしれませんね」とセラピストに言われて、恐怖でゾゾゾゾゾと鳥肌が立った。

母親の私に対する執着は、まさにそういう感じなのだ。執念や、怨念に近い。自分に私の愛情が注がれて当然だと思っていて、それがないことにものすごく腹を立て、私を責める。早く私のことなんて忘れてほしいのに、いつまで経っても「いつかチャンスが来る」と思っていて、年末の帰省のように、そのチャンスが巡ってきたときには巨大な落とし穴を掘って待ち構えているのだ。

それをこうして客観的にストーリーで見せられると、やはり私はこういう執念深い女が嫌いで、だからこの妻のことを好きになれなかったし、今の母親のことを好きになれなくて当然だと思った。確かに私が過剰な完璧主義で、ご主人のことばかりだったのはあるけれど、それにしても恐ろしすぎる。

ここで学んだことは、二つ。

1)私が突き放せば突き放すほど、母親が執念深くなってきたことのメカニズムを体験できた。
2)自分の気持ちが向かないことは、するべきではない。表面的にスムーズにできたとしても、必ずどこかにボロが出ることになる。

ちょっと怖すぎる考察だった。

江戸時代風過去生の始まり

前世療法の続き。

エレベーターで下りていって着いたところで、最初はなにも見えなかった。しばらく集中してみて、岩山の中のような風景が出てきた。

洞窟の入口のようなのだけれど、3mはありそうな大きな岩でふさがれている
戦旗をつけた、合戦の兵士みたいな格好をしている男が二人いる
でも鎧がまだ汚れていないから、合戦の「後」ではない感じ
岩がふさがっていて通れなくて、どうにか行けるところがないか見ている

そのうち岩が開いて、二人とも中に入り、蝋燭に火を灯して歩いていく
一人がついてこないと思ったら、しばらくして後から走って追いついてきた

洞窟の向こう側に出ると、緑のきれいな海辺の土地に出た
海辺の村に着くと、村民と長老らしいおじいさんが迎えてくれる
どうやらこの男二人は猟師で、この村に頼まれて村に出る熊を退治をしにきたらしい
さっそく仕事にとりかかり、昼間の大通りに熊が出て、人を食べているところを仕留めた

私はこの男二人にくっついている子供らしく、男の子で、10歳くらい
二人とは血縁関係はなく、一緒に行動してるだけのようだった
一人は、体も大きくがっしりとした、無口な頼り甲斐のある男
もう一人は、細くて口のうまい、あまり信用ならない男
切り抜けるためには女装までしたりするような、なんでもやるしなんでも言う男だった

ある日、偉い人の猫を撃ってしまったようで、大きいほうの男が牢屋に入れられる
でも「自分は悪いことをしていない」と言って、頑として譲らない
細い男のほうは、それを「嘘でも謝ってしまえばいいのに馬鹿だな」という風に見ている
今まで仲間だったのに、一旦こうなると手のひらを返したような態度

私はそこで、二人とは離れることになる
大きいほうは処刑され、細いほうも最終的にボロが見つかって処刑されたらしい
私は「どうしたらいいんだろう」と考えている
しっかり信念を持って生きててもだめだし、口先うまく上手にやっていてもだめだ

(ここで第一幕終了)

すこし大きくなったところへ飛ぶと、私は青地に白の模様のついた膝丈の着物を着ている
町の商人に拾ってもらって、育ててもらいながら商売を教えてもらっているらしい

ご主人は大人の着物を着ており、もの静かで、とても手堅く賢い人
髪型がマゲっぽいけれどそう古くもなさそうだから、江戸時代かもしれない
私もご主人の御恩に報いるためにも、仕事を一生懸命頑張っている

でもご主人に叱られることもあって、平手で叩かれているシーンが見えた
私は失敗をしてしまう自分が許せなくて、とても悲しい
10のうち9はきちんとできても、最後の1ができないと自分を許せない人間だった

年をとって、20代くらいのころ、またある日叱られることがあった
外は雪の降る寒い日で、廊下で私を叱ってから、背中を見せて行ってしまうご主人
私は土下座してるところから手を延ばすけど、ご主人は行ってしまう

その後すぐに、ご主人が亡くなる
最後に叱られてしまったことがとてもつらく、後悔したままその後の一生を送る

私はご主人の娘さんを妻にもらい、その家を継ぐことにする
妻はピンクの着物を着ていて、とても女性らしいかわいらしい人
使用人も私を信頼しているし、男の子が生まれて、その子が大きくなり孫もできる

死ぬときは周りにたくさんの子孫が集まって、とても幸せな一生だったと思う
それなのに、ご主人の最後にやってしまった失敗がまだ頭から離れない

(ここで第二幕終了)