私のカウンセラーの選びかた

私自身苦労した経験があるので、これからカウンセラーを探すかた、また他のカウンセラーを探そうかと思っているかたの参考にもなるかと思い、一度まとめておこうと思います。私の場合ですが、カウンセリングやセラピーを受ける際に、以下のような点を見てみて決めています。

1)自己肯定感が充分あるかどうか、またはないことを自覚しているかどうか

カウンセラー探しで一番重要になってくるのが、自己肯定感のあるカウンセラーを見つけることだと私は考えています。

自己肯定感がなくそれを自覚していない人は、①それを埋めるため、そして②自分の問題と向き合わなくて済むために「人の上に立てる仕事」に就く傾向があると思うので、困ったことにカウンセラーや教師、占い師などを目指しやすいと思います。

毒親育ちの問題は「アダルトチルドレン」になってしまっていることであり、自己肯定感が持てないことなので、同様の人に診てもらうと様々な場面でトリガーされ、よけいに傷ついてしまうことになります。また、自分の問題をきちんと乗り越えていない人に診てもらっても、なにがおかしいのか、どうしたらいいかがわからないので、よくなることはできません。

ただここで重要なのが、自己肯定感が充分になかったとしても、それをきちんと認識している人なら別です。自分はどこが欠けているのかをきちんと把握している人であれば、適切な対応ができます。

では、それをどう見極めるか。

私は今までの経験から、「受け取りかたによってはちょっと失礼に当たるかもしれないような質問をしてみる」ことでわかるような気がします。

数年前、私も自分の経験を活かしてカウンセラーやセラピストになる勉強をしてみようかと思っていたことがありました。そこで、こちらでそういった仕事をされている人数名に連絡をとって、どこでどういう勉強をされたのか、やってみてどういうところが大変だったりおもしろかったりするのか、という質問をしてみたことがありました。

取得された資格についてお聞きしたとき、多くのかたは詳しく回答してくださいましたが、お一人だけ「きちんとした資格です!」というような回答をされたかたがいました。「その資格はどういったものなんですか?どういう範囲に使えるものなのでしょうか?」という質問が、「それってちゃんとした資格なんですか?大丈夫なんですか?」というように聞こえたようでした。

たぶん私の質問になにかしらトリガーされたのだと思いますが、自分がトリガーされていることにも気づけないレベルであると、カウンセラーとして診てもらうには難しいと思います。トリガーされたとしても、「ああ自分は今トリガーされている」と気づける人であれば、「こういう資格ですよ」と普通に回答ができるはずです。

また、「カウンセリングが終了」にも書きましたが、お勧めの本を聞いたときにこのような対応をする人も難しいと思います。今のカウンセラーは、「この問題にはこれを読んでみるといいかもしれない」「これについてはこの本に詳しく書いてあった」などと、よくいろいろな本を勧めてくれます。「クライアントが知識を身につけてしまったら自分の価値が下がってしまう」という恐怖心がなく、私が知識を身につけてよくなっていくことを心から応援できるだけの自己肯定感があるからだと思います。

自分のカウンセリングを特別視していない人、「他にもこんな道もあるよ」と示せる人、それくらいのことが言える人がいいと私は思います。

2)自分が不安をあおられないかどうか

上記のような人たちもそうですが、たとえば「ウェブサイトに料金が明記していない」「どんな資格を持っているか書いていない」など、不安な気持ちがあおられないかどうかを見つめてみます。サイトをよく見てみて、不安なところがないか、自分の知りたい情報がどれだけ書かれているかなどを確認したり、またあまりにも学問的なサイトになっていないか、バランスがとれているかを見たりしました。

そこで、ブログやコラムがあったら必ず読んでみることにしています。私の場合ですが、立派なことしか書いていない人は、いわゆる「上から目線」で自分の問題に向き合えていない人が多いというイメージがあるので、日常的なことや、先生っぽくないことも書いていたり、そういう書きかたをしている人を選ぶようにしています。いろいろ読んでみて、クライアントと自分が同じ目線になっているかどうか、上から目線を感じないかどうかを確認します。

特に「何十年やっています」や「イギリスで数少ない日本人カウンセラー」のような、レア感をアピールしている人は注意が必要だと思いました。私もそうですが、毒親育ちはこういった「時間」や「経歴」「資格」という目に見えるものに頼りがちです。重要なのは中身、「クライアントにどう向き合っているか」です。自分の経歴ではなく、そこをアピールしている人を選ぶようにしています。

一番理想としては、正直に「あなたでいいか不安です」「その方法でいいか不安です」と伝えたときに、「ではどうして不安な気持ちが出てくるのか一緒に考えてみましょうか」などのように、こちらの不安な気持ち(=現実)を否定するのではなくきちんと受け止めてくれる人、そしてどうしたらいいかを提案してくれる人ではないかと思います。こちらが気を使って正直なことを言えないような空気では、カウンセリングにならないと思います。

3)自分と似たような方向にいるかどうか

これはオプションになるかと思いますが、たとえば私の場合はヨガから入ったので、ヨガの先生を40年やっていたという今のカウンセラーとは理解し合えるところが多く、とてもためになりました。こういうときはこういうポーズがお勧めだとか、このポーズが苦手だということはこういうメンタルの問題があるはずだなど、とても役に立ちました。

またヨガを知っているということは、マインドフルネスやスピリチュアル的なことにも詳しいので、そういった方向からも話し合うことができました。「スピリチュアルチャーチに行ってみた」や「こういうメディテーションをやってみたらこういう感覚があった」など、自分の経験を隠さず話ができるというのはとても重要だと思いました。

もちろんきちんとしたカウンセラーならどなたでも、クライアントの体験や思ったことを否定することはないので大丈夫だと思いますが、自分の興味と似た方向にいるカウンセラーだとやはり話しやすいですし、その上アドバイスももらえて話し合うことができるのでとてもよかったです。

これは2)にある「自分が不安をあおられる人」や「自分と方向性が違う人」を除外していくことによって、「自分と方向性が似ている人」にたどり着いていくと思います。私のように「自分の気持ちがわからない」という問題がある人は、「どんなカウンセラーがいいか」を考えても思いつかないことが多いと思うので、「どんな人は嫌か」を考えて除外していくという消去法がいいと思います。

これはカウンセラーだけでなく、友人など人間関係も同じです。一緒にいて傷つくなと思った人は、一緒にいることを止めます。すると一緒にいて楽しい人が残ったり、そういう人が現れてきます。

4)カウンセラー選びに失敗しても自分を責めない

一番重要なのは、これかもしれません。人の数だけ性格があるように、カウンセラーも十人十色です。合わない人や、自分をトリガーしてくる人もいると思います。そういう人を選んでしまい傷ついたからといって、自分を責めないことです。自分の失敗を受け入れられるようになることが、自己肯定感ですね。

私も何人かに会っては止めて、「ああお金を無駄にしてしまった」と激しく後悔したことがあります。でもその人たちがだめだったということは、その人たちに出くわしてみないとわからなかったことです。「自分はこういう人がだめなのだ」とわかるために、必要だった人たちなんですね。難しいですが、そう思うようにしています。

傷ついたことは現実として、悲しむだけ悲しむべきだと思います。聞いてくれる人に愚痴として話すことも重要かもしれません。そして充分悲しんだあとは、「ではこの人のなにがいけなかったんだろう」「次に同様の人を選ばないためにはどうしたらいいだろう」と考え始めます。それを繰り返していくことでしか、自分はどんな人がだめなのか、ではどういう人がいいのかとわかっていくことはできないんですね。

私にとっても今だにこれは難しくて、すぐ「無駄にしてしまった」とか「あんなことでよさそうだとか思わなきゃよかったのに」とぐちぐち後悔します。自分の失敗を受け入れられるようになるまではまだまだですが、「自分がまだまだのところにいる」「自分はここに伸びしろがある」と理解しているということは重要だと思います。そういう経験をするたびに自分がどれだけ後悔してしまうかを見つめつつ、それがどれだけ減っていっているかを確認しながら解毒を楽しめるようになりたいです。


追記

専門家の友人よりアドバイスをもらったので、こちらに書いておきます。カウンセラーを探す際に、「定期的にスーパーバイズを受けているか」も重要だとのことです。ほとんどの人が受けているはずだそうです。人間どうしても自分だけでやっていると自分の考えに走っていってしまうので、人のスーパーバイズを受けながらやるということはとても重要だと私も思いました。

「スーパーバイズを受けていますか?」でもいいと思いますが、「どこでスーパーバイズを受けていますか?」「スーパーバイズを受けているカウンセラーがいいと聞いたのですが、どれくらい受けていますか?」と聞いてみるといいかもしれません。受けている・いないも重要ですが、どう回答があるかで信頼できるかどうかがわかる気もします。もし不機嫌になるようなカウンセラーがいたら、やめたほうがよさそうですよね。

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