私が試した解毒ツール

「どうしたらいいですか?」と聞かれることが多くなってきたので、ご参考までに私が経験した解毒ツールについて、主なものの感想をまとめておきます。

「毒」とは」でも書いた通り、解毒というのはこの現実を正確に把握するために邪魔な脆弱性である「不必要な思い込み」を抜いていく作業になると私は思う。人間誰しも多かれ少なかれこの脆弱性を持っているのだけれど、生きていく上でしんどいレベルのものは修正してしまいたい。

外すにはまず、どうしてそれを身につけてしまったのか、どういう脆弱性を身につけてしまっているのかなどを解き明かし、それを受け入れる作業が必要になってくると思う。すんなり受け入れられるものから、持っていることを拒絶してしまうものまで、さまざまな脆弱性があると思う。その種類や回復の段階によって、よさそうなツールを適宜使えるといいと思う。

各ツールはカテゴリーになっているので、私が経験したことの詳細はそちらでご覧ください。

認知行動療法(CBT)

焦りや不安でたまらないときの対策を、さくっと勉強できる。不安やうつはどのように起こるのか、またわき起こったときの対応、次にわき起こるのを防いでいく方法など、具体的な方法を学べるのが最大の魅力。これでまずは衝動的な不安の対策などを学んでおくと、いいかもしれない。また、勉強していく中で自分が弱いところも明らかになるので、なにをしたらいいかもわかってくるかもしれない。

弱点は、対策は学べるけれど過去の掘り下げをあまりしないところだと思う。「CBTカウンセリング」などを選べばその点は解消されるかもしれない。

心理カウンセリング

私の場合はCBTがイギリスの国保受診だったため、回数やできることに制限があった。そこで過去を掘り下げて個々の問題に詳しく取り組むため、カウセリングを受けた。最大の魅力は、自分では気づかない不必要な思い込みをすぐ指摘してもらえ、本来どういう思考であるべきかをその場で考えさせてもらえ、また共感してもらいながら自分の話をすることで癒されるところ。この指摘と癒しの繰り返しで、脆弱性を外していく。

弱点は、カウンセラーによって受けられるセッションが全然違うところだと思う。私のカウンセラーは、私の話を共感しながら聞き、最後には分析して解説してくれる人だったけれど、カウンセリングというのはそもそも「会話療法」ということで、ただ共感しながら話を聞くだけだったと言う人もいる。自分が受けたいと思うやりかたを選ぶのがいいかもしれない。

人の話を読んで共感することで、自分に置き換えて癒やされたり、自分が今どの段階にいて、回復したらどうなるのかなど先のことをイメージすることができる。またワークブックなら、上記のCBTを自分で学んだり、カウンセリングの中で起きていくことを疑似体験することもできる。最大の魅力は、好きなときにいつでもできる手軽さ。

また弱点は、自分の個人的な経験についての分析や取り組みは自分でしなければならないところ。人の話を読んで気づくところもあるけれど、自分一人ではやはり気づけないところもある。ただある程度のことはできるので、その上で必要なら別のものに取り組んでみるというのもありだと思う。

ヨガ

メンタルのつまりは、体のつまりとなって表れる。不安症の人は自分を守るために無意識に体を丸めているので、腰にくる。またいつもびくびくしている人は、肩や首が常に緊張している。ヨガでこれをほぐすことによって、メンタルもほぐすことができる。「深呼吸」という体の運動が「心を落ち着ける」というメンタル作用をするのと同じ。これを体系的にまとめて効果的に実践するのがヨガ。頭の理解からとはまた別の方向からメンタルを回復していけるので、頭が拒否してしまうようなことも受け入れられるようになる道を作っていけるが最大の魅力。またメンタルのどこが弱いかも体に出るので、意外なメンタルの問題が発見できたりもする。

個人セッションがお勧めだけれど、グループセッションなどでも、周りと比べてみて自分が苦手なポーズや得意なポーズを知ることで、メンタルの状態がわかると思う。フィットネスではなく、メンタル面に重点を置いた先生を選ぶといいかもしれない。弱点はない気がするけれど、毒親育ちの人ははっきりと目に見える進展がないときにやめたくなるかもしれない。

ヒプノセラピー(退行催眠)

忘れていた子供のころのできごとを思い出したり、子供のころの気持ちを思い出して理解し寄り添うことによって、自分の中の癒やされていなかった傷を回復する。カウンセリングなど頭がベースになる「会話」の中では、問題がどこにあるかわかりにくくて時間がかかるけれど、ヒプノセラピーなら潜在意識(自分の直感)にアクセスすることで問題の部分に的確にアクセスすることができるのが最大の魅力。西尾和美先生のワークブックにも、ヒプノセラピーっぽい「記憶の塗替え」的な作業が出てくる。

弱点は私はないと思うけれど、ひどい記憶を突然思い出してパニックになることもあると私のカウンセラーは言っていた。きちんと勉強をして経験のあるセラピストのセッションを受けることが、大切かもしれない。

ヒプノセラピー(前世療法)

潜在意識が見せてくる「前世」のような物語を見ることによって、自分の抱える問題が過去のものでありもう苦しむ必要がないことを、頭ではなくメンタル上で理解し癒されることができる。メカニズムは退行催眠と同じだけれど、前世という「自分だけれど今の自分ではない」もので見ることによって適度な客観視が可能になるので、直視しがたいことも見つめることができるのが最大の魅力。「前世でこうだったからか」と思うと、「確かにそうだったけれど、もう過去のこと」と受容し消化することができる。また前世と思わずとも、「自分と似たような人の物語」として共感するので癒されることができる。「自分用にカスタマイズされた解毒映画」を見るようなものだと思えばいいかもしれない。

弱点はなさそうだけれど、実際の日常の問題を頭で分析し理解したいときには不向きかもしれない。そういうときはCBTがお勧め。ただ、充分ヒントにはなるとは思う。心の解放だったり、頭からでは取り組めないメンタル上の癒やしが必要なときに有効なツールだと思う。

スピリチュアルカウンセリング

これは好き嫌いがあるとは思うけれど、私は使いかたさえわかっていれば大きな利益を得られるツールだと思う。自分では気づかない問題を拾ってもらえるところは心理カウンセリングと同じだけれど、スピリチュアルカウンセリングでは会話だけではなかなか出てこないような問題点をすぐ拾ってもらえるというのが最大の魅力。テレビなどで有名なセラピストのセッションを見ていても、何十回とセッションを行わないと見えてこないようなクライアントが見つめたくない部分を、その場ですぐ拾ってしまったりしてすごいと思う。

ただクライアントの準備が整っていないと、そうして拾われたところを「この人の言うことは当たっていない」と拒絶して終わりにしてしまう危険があるところが弱点。たとえば毒親育ちの認識がない段階の人が「親に問題がある」と言われても、自分では「愛情を受けて育った」と思い込んでいることが多いなど。その点で心理カウンセリングだと、そこにたどり着くまでの道のりがあるので嫌でも受け入れざるしかないという方向へ進めるかもしれないとは思う。

まとめ

「これがいい」というのはなく、人や状況によってなにがいいかは変わってくると思う。自分が興味を持ったものを試してみて、よさそうだったら続けてみて、合わなくなってきたら相談するなり変えてみたりと、試行錯誤でやっていくしかない。私の場合は仕事をせず取り組み時間があったため、カウンセリングで頭から、そしてヨガで体からと、両方からメンタルに働きかける強化合宿状態により、回復が早まったようには思う。もちろんどちらか好きなほうだけでもいいと思うし、「後先や周りの評価を考えずに自分が気になったものをやってみる」というのも自己肯定感への第一歩だと思う。

広告