解毒とは

「毒親」のもとに育った人に入り込んでしまっている「毒」を治療する、という意味で使っています。

私は、解毒しなければならない「毒」には、二種類あると思う。

1つめ。

毒親問題はもちろん「親がおかしい」という問題なんだけど、その親のおかしさである「毒」が自分の中にも入り込んでしまって、自分も同じようなことをしてしまうという問題がまずある。「連鎖してしまっている毒」の問題。人間関係がうまくいかなくなったりして、なんでこんなことをするんだろう?と原因を考えると、毒親が自分にしていたことだったりする。「自分が誰かにしてしまう」毒。

2つめ。

また、毒親に育てられたために、精神的にいろんな害を受けてしまっているという問題もある。「毒によるダメージ」の問題。ちょうど、毒にやられて病気にかかっているようなもの。アダルトチルドレンになったり、うつになったりする。「自分が受けてしまっている」毒。

なので、この毒を二つとも排出するのが、「解毒」じゃないかなと私は思っています。

私の場合で例えると、英語も日本語も話さないどこかの辺境の部族の中に放り込まれ、しかもその部族の人たちは、日本人が嫌いだという環境で育ったような感じ。誰になにを真剣に訴えても、誰も理解しようとなどしてくれないし、つらくて泣いたり叫んだりすれば、お前は凶暴だ恩知らずだと攻められる。いいことがあって嬉しそうにしていると、なにかあやしいと疑われたり、調子に乗っていると思われて痛めつけられたりする。常に、相手の望むとおりにしていなければならない。しかも、言葉も通じないから相手がなにを望んでいるかもわからない。

こういうところで育つと、自分がなくなり(2つめ)、他の人にも自分がされたように、相手のことを理解しようとせず一方的なコミュニケーションかできなくなっていく(1つめ)。これを治すということ。

ここでおわかりの通り、私の言う「解毒」とは、自分の中の毒を排出することであって、毒親を解毒させることじゃなかったりします。本来なら、毒親の解毒がすべての解決につながりそうなもんだけど、でもそれだけじゃ無理だろうと思うのは、やっぱり2つめの毒ダメージの問題があるからだと思う。

もちろん、毒親が解毒したらなら、より自分の解毒も進むんじゃないかなとは思うし、自動的に消えていくものはたくさんあると思う。でも、問題をちゃんと認識して、生きていく上で支障のないレベルまでにするには、毒親の解毒だけじゃ不十分だと私は感じます。

特に、1つめのほうは気づいた時点で意識的にやめることはできるけど、2つめのほうは、自分の中にどんな毒がどこまであるのかということは、自分だけではわからないだろうと思うので、その辺りも難しい。私の場合も、自分で把握できたものよりもずっとずっと多くのことが、カウンセリングでどんどん出てきました。

私も最初は「毒親をどうにかしたい」から始まったけど、気持ちが少しずつ自分の治療に向いていって、そこ、つまり「自分の解毒」が、なにより一番重要だと思うようになりました。

自分なりの「毒親の対処法」を見つけることももちろん大事だけど、それだと単に問題を無視できるようになっただけということになってしまう。もちろんそれも第一歩だし、それで十分という人もいると思う。でも私はそこから解毒して、問題の根本から解決したい。普通の人みたいに、ラクに生きられるようになりたい。

まだ途中ではあるものの、びっくりするような発見がいくつもあり、関係ないと思っていたような細かい問題が解けていって、だんだんと人生がラクになってきているので、ぜひお勧めしたいです。

広告

4件のコメント

  1. こんにちは。

    自分が生き辛さを抱えたのは、
    初めは、親が全部悪いと思っていましたので、
    自分は今まで通りで良い…と思っていました。

    しかし、
    自己肯定感の低さや、
    親のささいな言動に影響されるたりするため、
    これからの自分の人生を選択し進んでいくためには、このままではいけないと思うようになりました。

    また、
    縁あって産んだ子ども(息子)には、
    生き辛さを抱えさせたくないという気持ちから、
    自分の解毒をしっかりしたいと思うようになりました。

    これからも「気づき」を与えて頂けるのを楽しみにしています。

    いいね

    1. > snoopyさん

      こんにちは。ものすごくわかります。私も同じでした。親が全部悪いと思い、自分はつらい経験をしてきた、人にはわかるまいと思ってきました。そういう人が周りに本当に多くて、そこから「このままではいけない」というところへたどり着く人はほぼおらず、寂しいです。でもこのブログにはそこから進もうとしている人がこんなにもたくさんいて、いつも励まされます。お互い自分の人生を進んでいけますように。

      いいね

  2. 私はモラハラ&DV夫から娘を連れて実家に逃げてきたのですが、他に選択肢がなかったとはいえ、実家もモラハラ家庭で毒親の典型、結果、心の傷や症状は悪化するばかり。それなのに「あんたが悪い!」「わがまま」「ちゃんと早寝早起きをして、もっとしっかり子育てしなさい。あんたはちゃんと子育てできてない」等と、全て両親の基準に基づいて評価され、毎日のように怒鳴られています。夫から逃げ出してきた時点で心も体もボロボロだったのに、ますます追い討ちをかけられているようなものです。。
    私の中の毒親からの影響や毒から解放されるのを待っていては、自分がないまま、一生を終え、娘の成長や今後のことがとても心配です。
    今後の生活に何の保証もないけど、もうケンカ別れでも良いから家を出ようと思います。
    毒親の元で成長し、結局、モラハラ&DV夫と結婚してしまってから15年以上、私の人生は、私の中身は何もなかったんだ…そう思うと私が真の意味で解毒し、自己肯定感を持てるようになり、自分の人生を送ることができるのかどうか、気が遠くなりそうです。でも現実は待ってくれない、そんな焦りと不安の中にいます。 でも今が最初で最後の頑張り時なんだろうなと感じているので、前に進むのみですね。
    このブログを読んで、励みにして、がんばろうと思います。

    いいね

    1. > mimiさん

      毒のない環境に身を置くことは、可能であれば一時的でも理想ですよね。利用できるサポートを利用されて、ご自分の回復に向かえますように。焦りと不安、すごくわかります。私も最近、大きな波がありました。やりたいことが出てきたので、それに集中することでどうにか落ち着けてきた感じです。グラウンディングもして地に足をつけて、自分のペースで進んでいこうと思います。お互いがんばりましょうね。

      いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.