24 ふたたび日本へ

女性性と男性性のバランス

魂からの癒し チャクラ・ヒーリング」にはまた、女性性と男性性についても興味深いことが書かれていた。

私は以前のカウンセリングで発見した通り、「女性性と男性性」のバランスが悪かった。これはヨガでは、セイクラル・チャクラのバランスに問題が出ていると解釈できるようだった。男性にも女性にも、自分の中に女性性と男性性の両方を持っていて、それが成長と共にバランスをもって融合していくとのこと。

女性性と男性性は、それぞれ以下の部分を司っているとあった。

女性性(右脳)―言語能力、創造性、音楽や美術などの非構造的な才能
男性性(左脳)―行動、理論、組織、野心、意欲

健康で成熟した異性愛者の男性の場合、普段は男性性が前面に出ているけれど、必要なときには自分の中の女性性を受け入れて、それを表に見せることができる。若い男性はよく自分の女性性を受け入れることができず、わざと男っぽいイメージを見せることでそれを押し殺そうとしたりする。でも成長するにつれて女性性を受け入れられるようになっていくと、まったく違う振る舞いができるようになる。

健康で成熟した異性愛者の女性の場合、女性性が内面の男性性によってしっかりと支えられることによって、あたたかく愛にあふれていながら、同時に野心と意欲を持ち、しっかりと計画的に行動することができる。若くて自分の男性性とのバランスが取れていないと、もっと気まぐれで軽はずみな面があったりする。

そしてこの内面のバランスが取れていないと、そのまま外の人間関係のバランス不全となって表れる。

たとえば、女性のほうが男性要素を多く持ち、男性のほうがより女性的な組み合わせは少なくない。けれどその場合、男性は尻に敷かれ、女性もニーズが満たされることがなくなってしまう。

また二人とも男性性が強い組み合わせの場合、二人とも攻撃的で常に衝突し、どちらも相手を思いやろうとせず、ニーズが満たされることもない。逆に二人とも男性性が欠けている組み合わせの場合、お互いを大事にしようとしても方向性と活力が欠けて、混沌としてしまう。こういった関係では、バランスだけでなく柔軟性も失ってしまっている。

健全な組み合わせの場合は、それぞれが自分の性をしっかり受け止めており、内面の性にも柔軟性があるので、男性と女性の役割を必要なときにいつでも交換することができる。たとえば男性が事故にあったとしたら、女性はすぐに男性の役割を引き受けて、必要なものを準備し、相手の男性を守り、状況を管理し、指示を出せる。男性の場合は、相手を慈しみ思いやる役割に切り替えることができる。

要するに、お互いに女性性と男性性の両方をバランスよく持った上でパートナーを持つことが、健康的な関係ということになる。

そういう恋愛の場合、パートナーを必要としているからではなく、そのパートナーと一緒にいたいという気持ちの上に成立する。相互依存ではなく、純粋な愛情から一緒にいることができる。

私の場合、自分の中の女性性を受け入れることができていなかった。それを埋めるために、埋める部分を持っていた夫と結婚したのだろう。夫もまた欠けている部分があって、それを埋めるために私と一緒になったのだろう。

でもそれではそのときはよかったとしても、長くは続かない。時間が経つうちに、それぞれの内面も変わっていく。そこで柔軟性がないと、かみ合わない部分が出てくる。以前のようにやっていこうとしても、無理が出てくる。

本にも書いてある通り、たとえば一方の内面のバランスが改善されればされるほど、二人の関係は不安定になっていく。現状維持できるようにと、大きな抵抗があったりもする。望ましくは、片方の改善がもう片方の改善を促すことだ。

考えてみたら、私は典型的な左脳人間で、夫は典型的な右脳人間だった。私は極度に考えすぎるタイプだったし、夫は極度にまったくものごとを考えることができずに行動してしまう人だった。

でもカウンセリングを通して、確かにそれが大きく改善された。ということは、それぞれの女性性と男性性もバランスが取れてきたということだろう。私はまだまだ女性性について抵抗はあるけれど、着実に進んでいる。

でもこのときはまだ、依存関係にやっと薄っすらと気づいたかという程度の段階にあった。

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自分がないということ

魂からの癒し チャクラ・ヒーリング」の中に、以下のような図があった。「アダルトチルドレンについて」で書いたものと同じだ。

flower a

aが示している人は、家族、友人、仕事、恋人、経済的安定によって支えられています。けれども彼女の核は空っぽで、内面の強さはほとんど持ち合わせていません。これらの支えの一つでも失われれば―たとえば夫に捨てられそれと一緒に経済的安定を失ったとしましょう―その喪失に彼女がうまく対処できる可能性は低いでしょう。再び安定を取り戻すために必要な内面の資産を彼女が見つけられるまでは、「神経失調」に陥る可能性もあります。

flower b

bが示している人は、家族、友人、仕事など、全く同じ要素に支えられていますが、同時に自分が何者であるかをよく知り、しっかりした自尊心と自信、つまり力強い核を持っています。外側のサポートのどれかが失われればもちろん悲しみはしますが、その内面の強さによって、神経失調に陥ることなくその状況に対処し、耐えぬくことができるでしょう。

実家で自分の核を育ててもらえなかった私は、「経済的安定」や「仕事」のちには「夫」によって自分自身を支えて生きてきた。だから「お金に関するトラウマ」に書いたように、会社が傾いてくるととたんに恐怖に駆られた。

本には、自傷でしょっちゅう救急病棟に運び込まれていた男性の話が書かれていた。

彼には話をする人がおらず、病院に運び込まれてくると人に話を聞いてもらえるため、この行為を繰り返していると著者は判断した。そこで彼に、「普通に頼めば喜んで話を聞くけれど、また自分を傷つけてやって来たら話は聞かない」と話した。数日後に彼はまた自傷で運ばれてきたけれど、著者は会わなかった。彼は怒って帰っていったけれど、その一週間後に普通に病院に来て、著者に「会いたい」と言うことができた。そこで著者は会って話をたくさん聞いた。

彼は幼少期の体験からルート・チャクラがブロックされており、自分がどこかに根を持ち帰属しているという感覚がなく、自尊心も低く、自分も人間として大きな可能性を持っているということがわからなくなっていた。彼にとって家庭の中で悪い子でいることが唯一、人の注目を集められる手段だった。怒鳴られて叩かれたものの、注目されないよりはましだったのだ。

いわゆる「グレる」子供が多かった時代は、子供の核を育ててあげられない親が多かったということだ。またその後も内容を変えて、グレる子供たちは後を絶たない。それだけまだまだ、問題のある親が多いということになる。

著者はまずこの男性に、①わめいたり自分を傷つけるのではなく、普通に話せばずっと聞いてもらえる確率が高いことを教えた。それから次に、②聞いてもらえたとしても自分の要求がいつも通るわけではないことも教えた。また③自分のニーズの中には、人に頼らず自分自身で満たさなければならないものがあることも学んでもらう必要があった。

そしてヒーリングでルート・チャクラとセイクラル・チャクラのブロックを取り除き、スロート・チャクラのブロックを取り除いて健康的なコミュニケーションを可能にした。彼は空っぽだった自分の核を少しずつ満たしていき、外側にばかり求めていた愛や悲しみ、喜びに対するニーズを自分で埋めていった。

人間は誰でも、衣食住という基本的な必要に加えて、「愛」「支え」「悲しみ」そして「触れ合い」を必要とする。でもこれを外から与えられるものだけに頼っていると、自分を無防備にさらし、危険な立場に置くことになってしまう。人が与えてくれるかどうかで、自分の生死が決まってしまうからだ。

だから自分のニーズをできる限り自分で満たし、それと同時に、本当に外から受け取る必要のあるものはそこから受け取れるよう、自分とも外の世界とも健全なコミュニケーションができるようになることが必須だ。自分を無防備で危険な立場から、安心できる立場に移すことで、自分を守る。上の図のを作り、外から満たし続けてもらわなくても生きていけるようになる。

本来なら、親元で育つ中で核を育ててもらえるのだけれど、毒親育ちはそれをしてもらえなかった人たちだ。親自身が核がない人だったから、それを支えさせられていたために、自分の核を育てることができなかったのだ。

まずは親の核を支えることを止め、そこから自分の核を育てていく。大変な作業だけれど、やる価値はある。

「魂からの癒し チャクラ・ヒーリング」

最後に一冊、ヨガの本を買ってきたかったので探したのだけれど、いいものがなかった。

そこで古本屋をあさっていると、そこにこの本があった。ヨガの本ではなかったけれど、なぜかひかれたので直感を頼りに買うことにした。大正解だった。

chakra healing

「魂からの癒し チャクラ・ヒーリング」ブレンダ・デーヴィス著、三木直子訳
(左は原書、”The Rainbow Journey: Seven Steps to Self Healing” by Brenda Davies)

チャクラについて」でもまとめたけれど、どういうことによってどのチャクラが傷つき、どうやってそれを治していくかが詳しく書いてある。著者が薬剤師、外科医を経た精神科医であるという点もおもしろかった。体と心を総合的(Holistic)に分析しているのだ。

最初にチャクラの状態を知るための自己診断テストがあったので、やってみた。各チャクラについて、回答のほとんどがイエスの場合は、なんらかの問題があると思われるとのこと。

1)ルート・チャクラに関する質問

  1. 自分はどこにも帰属しておらず、どこへ言っても孤独だ、と感じる、または感じたことがある
  2. たとえば酒、麻薬、幽体離脱、自殺などの手段で自分の人生から逃げ出したいと感じる
  3. 人生がどうでもよく感じられ、死にたい、と思うことがある
  4. セックスに幻滅している、(肉体的な疾病が原因でなく)インポテンツである、あるいは真のオーガズムが得られない
  5. 受胎から三〜五歳までの間にトラウマ、悲嘆、困難を味わった
  6. 何かが不安で、その気持ちを他のこと―たとえば不要なものを次から次へと買ったり、逆にお金を使うことを拒否したり―で補おうとしている
  7. エネルギーが低く、力が出ない、疲れている、気分が悪いと感じることが多い
  8. 足に問題がある、あるいは痔、慢性便秘に苦しんでいる

2)セイクラル・チャクラに関する質問

  1. 自分の性的傾向に問題を感じたり、性の喜びを受け取る、あるいは与えることが難しく、興味が持てなかったり積極的すぎたりする
  2. 優しく触られたりいたわられたりするのが苦手
  3. 性欲が低い、オーガズムが得られない、勃起が持続しない
  4. 基本的に元気がなく、スタミナが弱い
  5. 性欲を、実際の恋愛関係ではなく空想に向けたり、コミットした関係を避けるために複数のセックス・パートナーを持つ
  6. 腎臓や膀胱に問題がある、または頻尿である
  7. 三〜五歳から八歳までの間に、悲嘆やトラウマを体験した
  8. 味覚に問題がある

3)ソーラープレクサス・チャクラに関する質問

  1. 潰瘍、胸やけ、繰り返し起こる消化不良など、消化器官に問題がある
  2. 気性が激しく、カッとしやすい
  3. 権威者に対して萎縮して卑屈になったり、逆に挑戦的・反抗的になったりする
  4. ときどき(特に飲酒のあとなどに)爆発するが、ふだんは自分が持っていることに気づかない、激しい怒りを抱えている
  5. 八歳から十二歳の間に悲嘆やトラウマを味わった
  6. あるときは自分はまるで無力だと感じ、またあるときは、自分でも恐ろしいくらいパワフルに感じる
  7. どんなに必死に頑張っても自分の可能性を実現できないことがある
  8. 意志が弱く、人の言いなりになりやすかったり、逆に自分の行動の結果が人に与える影響を顧みずに我を通したり、と意思のコントロールが難しい

4)ハート・チャクラに関する質問

  1. 愛する、または愛されることができない
  2. 物事に対してネガティブで悲観的、あるいは高圧的で独裁的
  3. 人の問題に首を突っ込みたがり、一線を引いて他人の間違いを放っておくことができない
  4. ほとんどいつも疲れきっていてだるい
  5. 心臓、血圧、血の巡りに問題がある、あるいは喘息や呼吸器感の病気がある
  6. 短期で偏狭、あるいはあまりにも辛抱強くて寛容なため人に利用されがち
  7. 十二歳から十五、六歳の間に悲嘆やトラウマを経験した
  8. 人を許したり、慈悲や思いやりを持てない、あるいは、あまりにも思いやり深く感情移入が激しいため、人の苦しみに巻き込まれて自分も落ち込んでしまう

5)スロート・チャクラに関する質問

  1. 聴覚や発話機能に問題がある
  2. よく誤解される、あるいは自分の言いたいことを言うのに困難を感じる
  3. 自分の進むべき道、キャリア、転職を見つけられない
  4. 甲状腺、喉、耳、首に問題がある
  5. 十五、六歳から二十、二十一歳の間に悲嘆やトラウマを味わった
  6. 自分の創造性は押さえ込まれている、あるいは自分は創造的な人間ではないと思う
  7. 体の機能や生活の中でリズムを持つもの―たとえば呼吸、心臓の鼓動、月経など―に問題がある、あるいは音楽を聴いたり踊りながらリズムが取れない
  8. 他の人の意見に注意深く耳を傾けることも含め、コミュニケーション全般に困難が伴う

6)ブラウ・チャクラに関する質問

  1. 頭痛・偏頭痛に悩まされる
  2. 体内の調整機能―たとえばホルモン、体温、気分の浮き沈み、暴力衝動など―に問題がある
  3. 悪夢を見る
  4. 自分の将来を思い描くことができない
  5. 自分、あるいは周りの人の問題についての洞察力に欠ける
  6. 行き詰まった感じがして、解放されたい、自由になりたい、と感じる
  7. 自分はこんなにいろいろ持っているにもかかわらず幸せでない、と感じ、そのことで罪悪感がある
  8. 二十一歳から二十六歳の間に悲嘆やトラウマを体験した

これを読んで、それぞれのチャクラが年齢と成長に関係していることを初めて知った。ブラウ・チャクラにもなると二十代で発達していくものなので、若い人たちは上記の質問でイエスが少なくても普通だとのことだった。確かに人間の成長を考えてみれば、まずは生命の安心感があって、そこから年齢とともにより高度な安心感を得られるようになっていく。最初は自分一人で安心して存在していられることから、周りとのコミュニケーションも含むようになっていく。

この本では、それぞれのチャクラに詰まりがある人の例と、どう回復していくのかが書かれている。回復には、ノートに書いたり具体的にやってみるエクササイズと、メディテーションがあった。私はメディテーションの内容を読んで録音し、それを聞きながらやってみた。ヒプノセラピーの「未来療法」にも似ているところもあると思った。