09 ふたたび会社生活へ

ふたたび指圧へ

日系の指圧へ」行ってから2週間、ふたたび同じ先生にかかることにした。

これ以降、きちんと治したいときは1〜2週間空けて2回行くようになった。先生いわく、本当にひどいときは1回では治しきれないので、1回目で調整をして、2回目に全回復を目指したいから、2回来てくださいとのこと。整体というのはたいてい何度も通うものだと思っていたけれど、「2回で治す」と言うこの先生は本当にすごいと思った。

このときも、1回目で肩と首が治り、やっと元凶の腰痛が出るようになったので、これを治して完治するためにまた行くことにした。

2回目はも打たれて、また恐怖のどん底に落とされた。私は、体の中に異物が入るのが怖くて、注射や点滴などもまったくだめだ。中に入ってすぐ抜いてくれるものならいいが、中にしばらく入っていられると、「折れて中に針の先が残ったら」などと考えてしまいパニックになる。

しかも、それまでにも鍼もやったことはあったが、この先生のやりかたはまったく違っていた。

通常なら、鍼をいくつも刺してそれをしばらく放置していると思うけれど、この先生の場合は、鍼を刺し、それをぐりぐりと回してツボを刺激しているようだった。耐え難い恐怖だ。しかも、ズドーンという鈍痛みたいなものがくる。好きな人はこれがたまらなく気持ちいいらしいけれど、私はとてもそんな風には思えなかった。

それでも、肌の表面からしかツボを刺激できない指圧とは違い、鍼ではツボを直接刺激できるので、何倍も治療効果があると言われ、頑張った。先生は、鍼が苦手な患者のことをきちんと考慮してくれるので、私にもほぼ指圧で治療をして、最後にどうしても必要な数か所のみ鍼で治療するという方法をとってくれた。

先生に聞いたところ、腰痛というのはいろいろな問題からきているので、特に「これだ」という原因はないのだそう。

私の場合は、母親と顔も体も似てるので、骨格のせいもあると思う。母親は、この数年前にちょうど腰を切開する大手術をしていた。昔から腰が悪く、首にも影響が出ていて、首を引っ張りに毎週病院へ通っていたこともあった。

また、私は中学生のころに階段を踏み外して、息ができないほどおしりを強く打ったことがあるので、それも関係しているのだろうと思った。でも先生いわく、体というのは自然に治るものなので、治らなかったということは、座りかたや他の原因で治りきることができなかったということらしい。

触診で、私は腿の前側と、ふくらはぎが緊張しているらしいことがわかった。これが、腰に影響を及ぼし、それがまた肩や首を悪くしていく。

先生は、腿とふくらはぎに効くストレッチを教えてくれた。それをやることによって、脚が不調になることを防ぎ、かつそれが腰→肩→首→頭へとどんどん影響を及ぼしていくのを防ぐでしょうとのことだった。

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私は上半身は異常に汗をかくのに、下半身はいつも冷たくて、サウナに入っても汗もかかない。足の先もいつも冷たい冷え性で、代謝がものすごく悪かった。首周りが開いている服が好きな反面、夏でも長ズボンや靴下が常装だった。これも関係していそうだ。

先生いわく、「」が上にのぼりやすいのだろうということだった。なので、教わったストレッチなどをして、下半身の循環をよくすることがやはり重要だと。腰や肩に不調が出ると、どうしても上半身をどうにかしなければならないと考えてしまうけれど、私の場合はその不調が脚からきているので、脚をケアすることが必要とのことだった。

これは、新しい発見だった。また、のちのちヨガを始めたときにも、まったく同じことを言われることになる。

あとは、腎臓が弱っているとのことで、水分を摂り過ぎていないか聞かれた。びっくりした。私は「乾き恐怖症」で、常にペットボトルを持ち歩き、仕事中でもでっかいマグで何度もお茶を飲む。「喉が狭く感じる症状」でも書いた通り、喉に違和感が出ることが多く、子供のころに扁桃腺の切除手術をしたこともあり、呼吸器系にいつも不安があったのだ。

そこで、水分を外から摂るのではなく、玄米などをよく噛んで食べるようにして、唾液の分泌を増やす方法がいいと言われた。これもまた新しい発見だった。

この治療のあと2〜3日は、体のあちこちにいろんな痛みが出てきてびっくりした。腕や脛、腰にだるさも出てきたり、さらにはなんとが痛くなったりした。それを過ぎてからはぴたりとどこも痛くなくなり、治ったのだと思った。

ここでわかった「脚からくる不調」と「下半身の循環の悪さ」は、のちのちまた出てきてもっと理解が進むことになる。

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日系の指圧へ

仕事を始めて1か月したころ、が大変なことになってきた。

はじめはにきて、それを放置していたところ、にきた。仕事をしていなかったころとは違い、思い立ったときにすぐウォーキングなどに行けなくなったので、それも放置していたところ、極減を超えたのか、なにも感じなくなってきた。さらにそれを放置したところ、頭痛目眩でパソコンの画面を直視できなくなってきて怖くなった。

腰痛」のところで書いた、ぎっくり腰をやったときにお世話になった先生は、日系の高い病院に移ってしまっていて、もう診てもらえなくなっていた。とにかくすぐなんとかしないとと思い、近くでインディアンヘッドマッサージを探したけれど、以前やってもらったときにもみ返しがひどくて大変だったのを思い出した。やはり日系中国系でないと、安心して受けられない。

そこで、日系で一番大きなマッサージと鍼灸のクリニックに連絡してみたところ、その日に指圧の先生が空いていたので予約を入れてもらって、仕事のあとに直行した。

あとでわかった話、この先生は以前は独立してやっていた人で、とても仕事に思い入れのある素晴らしい先生だった。この先生に当たった幸運が、また私の人生を変えるためのひとつの糧になった。

首と肩が大変と伝えたけれど、「とりあえず全身を診てみましょう」と言われた。いろいろなところを触診してみて、全身が緊張しているからほぐしましょうとのこと。

そこから、地獄が始まった。

とにかく、痛いのなんの。まずは腕と脚からやられたんだけど、骨を折られるかのような痛み。グリグリと全身をやられて、悲鳴が止まらなかった。待合室にいる人たちは、いったいなにが起こっているんだろうと思ったと思う。なのに、これでまったく力は入れていないというからびっくりする。

終わったあとは、放心状態だった。全身脱力して、もちろん体の緊張なんか一気に抜けた。

先生いわく、新しい仕事が始まり、新しい生活に新しい環境で、精神的な緊張からが緊張して、いろいろなところに出ていたのだろうと。もう少し放置していたら、ぎっくり腰になっていただろうとのことだった。よかった。

このころはまだそれほど気づけていなかったけれど、「喉が狭く感じる症状」でもあったけれど、心身は本当につながっているのだなということをまた思った。これはまた、のちのち医者にかかったり、ヨガを始めるようになって、より理解が進むことになる。

私の場合は、不調がに出て、それが肩や首に出るようになっているとのことだった。なので、具合が悪かったのは肩や首だったけれど、腰や脚を重点的に指圧された。

施術後2〜3日は、指圧の効果が体のいろいろなところに出てくると言われて、帰された。

そして本当に、指圧してすぐに肩や首がラクになり、そして2〜3日してから、元凶である腰に痛みが出てきた。びっくりした。治療されたことで、余波で不調だった肩と首が治り、やっと本来不調であった腰に痛みが出てきたのだ。

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心身もだけれど、体もいろいろなところがそれぞれつながっているのだなと思った。

失敗から得られるもの

スピリチュアルカウンセリングの、最後。

このときのミスは、金曜日の終わりに起こった。作業をして東京へ送らなければならないものが残っていて、それが何度やっても成功せず、これをやっては他の仕事が入ってきて、それが終わってはまたやってみて、でも成功しないうちにまた他の仕事がやってきて、というのを一日中繰り返していた。

最後には、プリンターが詰まったりしてパニックになり、終業時間も迫ってきて、それで考えずにそのまま送ってしまったのだ。

送ってしまってオフィスを出てから、なんであんなことをしたんだろうとまたパニックになった。冷静なときだったら、絶対しないことだった。でもいろいろなことが重なって、ふいに送ってしまった。月曜日に東京が開いたら、すぐこれを見つけるだろう。返信で注意されて、それを上司も見るはずだ。パニックになった。

こういう状況があったとき、できることは二つ。

 ①やりかたを聞く
 ②その場に聞ける人がいなかったら、誰かに連絡して聞く

このとき、聞ける人が周りにいた。それでも聞かずに送ってしまった。

今考えてみると、この仕事は「会社のやりかた」を覚えるところが重要なため、なんでも細かいところまで確認する癖がついていた。社外から来た私には、まったく知識がないからだ。でも、周りの「社会人経験=勤続年数」という人たちからすると、そんなことは聞くまでもないことだ。だから「そんな当たり前のことまで聞くのか」と言われたことがあった。

だから「馬鹿だと思われたくない」という気持ちがあったのかもしれない。「あー嫌だなーまた聞かなきゃいけないんだー」という気持ちがあったのかもしれない。そしてそれが無意識に出てしまって、このとき人に聞かずに送ってしまったのかもしれない。

何年も働いたあとでは、聞けなくなる。新入りの今だからこそなんでも聞けるというのは、人間として自然なことだ。「小さいことも大きなことにつながっていると思うので」と言えば、「ああ、小さいことだとわかっているのだな」と理解してもらうことができる。その人の性質的に、私のことを「なんでもかんでも確認する人」と思ってしまったのかもしれない。でも私の意向は違ったわけで、そこを説明しさえすればいいのだ。

それプラス、起きてしまった今、できることは二つ。

 ①やりかたを確認しておくことと、連絡できる人を用意しておくこと
 ②起きたことをどう受け止めるか

まずは①、「きちんとしていたい」という自分の気持ちのために、次のために用意しておく。「念の為に同じことがあった場合に」と連絡先を聞けば、「ああこの人はミスはしたけれどもきちんとしていたいんだな」と理解してもらうこともできる。

そして②、そうしていくことで、「馬鹿だと思われたくない」という気持ちが解けていって、「自信」になっていく。失敗をする、すると覚える、それが自信になる。失敗するのが怖いからではなく、「明日できることだけど今やっておこうかな」くらいの気持ちで準備をしておけばいい。

前世療法で見たことの解説」でも書いた通り、私は「人がどう思っているか気にしすぎてつらい」という問題があった。この「気にしすぎる自分」がなくなったら、ものすごくラクになれる。「馬鹿だと思われる」と思っている、この自分、これを消すのではなく、他のものに「変換する」。「自信」にだ。

あるものを「なくそう」とするのではなく、変換して「違うもの」にする。同じエネルギーでも、周りを気にして悩むのではなく、進歩的に考えを進めていく。それによって、仕事だけでなく、「あれもできるようになった」「これもできるようになった」ということが増えていき、自信になる。そして、「自分」でいられるようになる。

そういう環境が今、用意されている。始めたばかりではあるけれど、この1ヶ月の間にもう何歩も進んでいる。これを有意義な機会として、できる限りのものをもらおうとすればいい。今回のことで大きなことが得られたので、このミスは大きな問題ではない。得られたもののほうが大きければ、それは自分にとって問題ではないからだ。

自信をつけて、自分でいられるようになる。たしかに、これがここでの課題だった。

最後に、歯軋りについて聞いてみた。これは、肉体的な構造上のものと、休んでいても力が入ってしまうというもので、心身両方からくるものだとのこと。肉体的には、気づいたら力を抜いたり、頭のマッサージをしたりすること。精神的には、気になっていることをほどいていくことで、これはすでにそこに向かって進んでいて、ヘルプもあるとのことだった。