義理のお母さんの誕生日

義理の家族との大騒動」があってから、夫はお母さんに「Kelokoが悪いわけではない」ときちんと話しに行くと言っていた。お母さんの誕生日がちょうどあるので、その週末に行くことになった。

ところがやはり、予想100%的中。夫はなにも話をせずに、楽しくお誕生会だけをして帰ってきた。

わかっていたのに。カウンセリングもしたことで少しでも成長しているのではないかと、髪の毛の先ほどちょっぴりでも思った私がやはり馬鹿だったと思った。なんと言ってやったらいいかは、まったく用意していなかった。全然わかってもらえなかったとしても、少しなにかをしてきたのなら「大丈夫だよ、何回もかけて話していけばいいよ」と言えただろう。でもまったくなにもしてこなかったとは。

帰ってきた夫は、目がそわそわしていた。どうやって誤魔化そう、正当化しよう、そんな様子だった。

本当にあきれてもうものが言えなかった。しかたがないのだろうとは思う。「メンタル的なことは話さない」という家庭に育ってしまったのだから、それを破るのは大変だとは思う。でもここでやっとその問題を認識したのだ。それを変えていかなければならない、ということがわかったのだ。そうしないと二人のためにならない、二人で一緒にいられない、そう判明したのだ。一緒にいるために、嫌でもやらなければならないことがあるのだと。それができますか?ということだった。なぜそれをやらないのだ。

正真正銘のチキンなのだと思った。偉そうなことを言ったって、実際はありんこなのだ。ありんこだから偉そうなことを言うのだ。

自己肯定感が低いという問題があると私の目の前でカウンセラーに言われたにもかかわらず、「そんなことは言われていない」などと言っていた。認められないのだ。聞きたくないからなかったことになっているのだ。現実でさえもねじ曲げてしまうのだ。恐ろしいまでの過剰防衛だった。

自分は「独立心が旺盛で一人でも生きていける」素晴らしい人間だと思っていて、そこにしがみついてしまっていて問題を直視することができない。独立心が旺盛なのはけっこうだ、でもそれが原因で配偶者と一緒に暮らしていけないのは問題だ。でもそこを見ることができない。なぜ独立心が旺盛なのか、なぜ人とやっていけないのか、そこを見ていかなければならない。

家に問題がありすぎて、でもそういう現実的な話は一切せず、明るく楽しく空っぽに過ごすという暗黙の了解があった家庭で育ったから、自分の趣味に没頭して生き延びてきた。早く自立して家のことを全部忘れて仕事に夢中になることで、生き延びてきた。だから仕事と成功に生きがいを求める空っぽ人間になってしまっているのだ。

仕事や成功だけ見つめていないと生きられないのは、自己肯定感が低いからだ。成功することで自分に価値があることを証明しないと生きられないのだ。

夫とヨガ師匠のカウンセリングへ」で書いた過剰防衛だって、同じだ。自己肯定感が高ければ、人からなにを言われても「ああ、あなたはそう思うのですね」とドンと構えていられるはずだ。わーっとなって目をむき出して反撃してしまうのは、自己肯定感が低いからだ。

なにもしないで帰ってきた夫になんと言っていいかわからず、無視していた。

口をひらけば怒らずにはいられない。なにをしに行ったのだと、あれだけ話をして目的を持ってお金と時間をかけて行ったのに、なぜなにもしないで帰ってきたのだと。そうすればまた夫がうわーっとなるだろう。そんなことはもうわかりきったことだった。だから無視をしているしかなかった。

なのに夫は「どうしたの?なんで怒っているの?ちゃんと話をしよう?」ときた。頭が悪くて救いようがないとはこのことだと思った。

一日目は黙秘をつらぬいた。でも二日目にはもう頭にきすぎてぶちまけてしまった。

私が無視をしていること、つまり「Kelokoの問題」と思っていることに対しては、「どうしたの?」などと優越感を持って言ってくる。自分がなんとかしてやらなければ、などという態度でいる。でもそれが一転して「自分の問題」となると、「Kelokoが怒っていて収集つかないからこれ以上はやめよう」などと言って逃げる。本当に小さい。

だから「自己肯定感が低い」と言っているのだ。

優越感を持っていられる場でないと、なにもできない。ひとたび自分の問題となると、文字通り頭を抱えてうずくまってしまう。うーうーとうなって、頭が痛いと抱え込む。テレビに出てくるダメ男そのままだった。やばすぎると思った。

何時間も話をしたのだけれど、一向に私の言うことを認めず「カウンセラーに聞く」の一点張り。問題から逃げまくるのも、自己肯定感が低いのも、それが私を無視しているようで私が死ぬほど傷ついてきたということも、それが治らないと一緒にいられないのだということも、カウンセリングでやった全部を事細かにもう一度説明して聞かせた。なのにもかかわらず「本当にそうなのか専門家に聞きたい」などとあほなことを言い続ける。私を傷つけたことも他人事だった。本当にベランダから突き落としてやりたかった。

なぜそこで「ごめんなさい」が言えない!!悪いことをしたら「ごめんなさい」だろうが!!!

あれだけ話をしたのになにもしてこれなかった、ごめんとなぜ言えないのか。それこそが自己肯定感が低い証拠だ。お前がこうするから私が傷つくのだと言っても、「それはこういう過剰防衛のメカニズムで…」などと説明してくる。そんなことお前よりとっくの昔にわかっているわ!!!

けっきょく「Kelokoのことが大事だ」「一緒に生きていきたい」などと言っていても、自分のほうが大事なのは明らかだった。

もうこいつは無理だな、一生逃げまくって生きていけ、さようなら。

そう思って放っておくことにした。

数日後「専門家に聞いてくる」と夫は息を巻いて出ていった。カウンセラーに自分の正義を証明してもらいに出かけていったのだろう。好きにすればいい。カウンセラーに言ったところで、どうせ夫に問題があることは明らかだ。本当に救いようのない馬鹿なのだなと改めて思った。

ところが帰ってくるなり、「今週末姉さんのところに行って話してくるから」と言ってきた。

え…???

お前また70ポンド(電車代)も使うわけ??

行ったところでお前になにかできるわけ?また70ポンド無駄にするわけ?

確かにこの前は「お母さんの誕生日」だったから、お祝いごとの雰囲気の中で話をしづらかったのだろうし、今回は「話をするために行く」となったら言い出せないこともなくなるかもしれないけれども。カウンセラーになにを言われたのかはわからなかったけれど、お姉さんに「話がある」と事前に連絡も入れた。

「話がある」なんて言ったら、きっとお姉さんも身構えているだろう。「嫁の味方をしてぎゃんぎゃん言ってくるだろう、弟をどう教育してやろうか」と思っているだろう。それを論破するなんてこと、このありんこにできるのだろうか。

もうどうにでもなれと思った。どうせ夫が進まなければ、一緒にいられないのだ。どれだけできるか見せてみろと思った。どれだけ「一緒にいたい」のか。「一緒にいたいのになんで信じてくれないのだ」でなく、証拠を見せてみろ。そう思った。

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2件のコメント

  1. お久しぶりです、愛です。                                                

    今回のを読んで、旦那さんの気持ち痛いほど分かってしまいました。私の家庭も旦那さんのとほぼ同じ環境であったと思います。ですが、自分と似ているというよりも私の姉とkelokoさんのご主人がとても似ているんです。姉の方がもっと幼稚ですが。      
    なのでこれからのkelokoさんのご主人の変化に興味津々です。もしかしたら、姉も今の状態から脱する事が出来るんじゃないか、という期待も込めて。                         

    そんな私は、母に自分の思っている事、過去に受けた様々な仕打ちを吐きそうな緊張の中、吐露し、その結果、向こうから関わりを絶ってくれました。なので、今姉が両親がどのような状況なのか知る由もないです。
    父親はkelokoさんのお母様同様、話が通じないので、話し合いなどせず音信不通を続けさせてもらってます。
    私の人生、全て両親と姉で構成されていた訳ではないのですが、それでも関係を疎遠にすると、ここまで心が満たされ穏やかな気持ちになるのかと、日々ビックリです。

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    1. > 愛さん

      こんにちは。思ってることをお伝えになったのですね。緊張が伝わってきました。大きな一歩でしたね。疎遠にすると落ち着くというのはよくわかります。私も自立したときに、家に帰ってきて誰もいないという状態がこんなにも落ち着くのかと思ったことがありました。今までどれだけ心理的な負担を抱えていたのかということがわかりますよね。夫の変化はとても大きかったです。もしかしたら私以上に変わったかもしれません。義父とうまくいっていなかったのでちょうど義父くらいの歳の男性のカウンセラーはどうかと思っていたのですが、逆にそれもよかったみたいです。私もですが、自分の思うことをきちんと聞いて適切な話をしてくれる親がいなかったので、それをしてくれる人を見つけるというのは本当に大きなことなのだと思いました。

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