I am the world!

I am here!」でが出てきたことがあったけれど、それから二か月してまた同じことが起こった。

このころヨガは週に一度、カウンセリングの後に通っていた。カウンセリングの中で話したことやその週のできごと、どんな気分かを話し、先生がその場で適切なプログラムを組んでくれていた。

心が開いた」でも書いた通り、カウンセラーも裏で私の状態や必要なことなどを先生に連絡してくれていたので、かなり万全のバックアップ体制で取り組めていた。カウンセラーはもともと「ヨガの先生の師匠」だ。カウンセリングを始めたのはここ数年で、それまで何十年とヨガを教えていた人だった。

この日は、はじめにヨガとヒンズー教の話をした。

ヨガは運動ではなく、「ライフスタイル」なのだそうだ。よくあるヨガのセッションでは、主に以下の三つをやっている。

・アサナ(ポーズ)
・プラーナヤマ(呼吸法)
・メディテーション(瞑想)

それぞれ、エネルギーメンタルの訓練だ。

でも他にも五つ、全部で八つの取り組みがあって、この八つすべてで「ヨガ」となる。その中には「戒律」のようなものもあるので、生活全般に渡って関わってくる。だから「ライフスタイル(生きかた)」なのだろう。

この生きかたでいくための「ルール」や「お祭り」といった目に見えるものが、ヒンズー教になる。目に見えない「メンタル」で「スピリチュアル」な方面を追求していくのが、ヨガらしい。

私はヨガは仏教とすごく通じるものがあると感じたのだけれど、そうかもしれないと言われた。ヒンズー教と仏教というのはすごく似ていて、どちらもけっきょく昔インドで始まったものだからだ。

たとえばヨガにも「Chanting(チャンティング)」というのがあるけれど、日本語だと「お経」だろうか。僧侶が歌うように読み上げるもの。言葉には音の「Vibration(波動)」があるけれど、それを使ってエネルギーを動かし環境をポジティブにするという考えかた。日本の「言霊」と同じだ。

そして「Chanting」を唱えるのは108回。除夜の鐘も108つ。

東洋の文化というのは、やはり同じところから来ているからすごく似ているのだなと思った。きっと中国や韓国、タイやチベットなどでも似たような考えかたがあるのだろう。そして行き着く先はみな同じ。釈迦が涅槃を目指したように、ヨガもたどり着くところは「Nirvana(ニルバナ)」。

体を動かすのにもいろいろあるだろうけど、私はヨガがとてもしっくりきた。

この日も最後に、呼吸法をやった。最初に両方の鼻の穴で呼吸をして、呼吸を整える。次に右の鼻の穴をふさぎ、左の鼻の穴だけで息を吸い、吐く。今度は左の鼻の穴をふさぎ、右の鼻の穴だけで息を吸い、吐く。これを交互に繰り返す。

それをしていたときに、左の鼻の穴から入った空気が体の中をぐるんと通り抜け、右の鼻の穴から出て行って、それがぐるんと宇宙をめぐり、そしてまた左の鼻の穴から入ってくる、というイメージが浮かんだ。すると突如として、自分が世界とつながっていて、自分も世界を構成する一部なのだという感覚がして、びっくりした。そして、

「I am here!(私はこここにいる!)」
I exist here! Nobody can deny it!(私はここにいて、それを誰も否定できないのだ!)」

という言葉が流れ込んできた。

ぶわーーーっとが出てきた。またびっくりした。

止めようと思ったのだけれど先生に止めるなと言われて、気持ちに集中するように言われた。どんな気持ちかと聞かれて、とても嬉しい、嬉し涙だと説明した。でも「世界とつながっていること」が、どうして涙が出るほど嬉しいのかわからなかった。

しかしよく考えてみれば、私は常に「世界から隔離される恐怖」を抱えていたのだ。定期的にその悪夢を見ていて、「夢に変化が」出始めてはいたものの、「悪夢に夫が追加」したり、「悪夢にまた変化」で一歩進んだりと、一進一退を繰り返していた。

そんな私が、自分も世界の一部なのだということを実感したのだ。自分は生きている、この世界に存在しているのだということを実感したから、涙が出るほど嬉しく、ほっとしたのだ。前回同様、自分を見つけてもらって、自分が喜んでいるような気持ちだった。

これはすごいという気持ちを抱えながら、最後のメディテーションを迎えた。先生はすごく力強く、喜びにあふれたような音楽をバックに流した。いつもとは違い先生のガイダンスはなく、ただ自分の呼吸に耳をかたむけるよう言われて、その通りにしていた。とても力強い感じがしてきた。すると、

「Everything is gonna be alright!(すべてがよくなる!)」
I am the world!(私は世界だ!)」

という言葉がパッと流れ込んできた。びっくりした。

まったく意味がわからなかった。「私は世界だ」って。いったいなんなのだ。

先生に話してみると、「『You are the world』という歌があるでしょ」と言われた。え、あれって本当にそうなのかと、驚いた。

衝撃だった。でも確かにそうだ。自分は世界の一部なのだから、自分は世界だ。そんなことをマイケルは歌っていたのかと、マイケルのすごさに圧倒された。

先生はそれを聞いて、笑っていた。そして「ラブソング」には、どんなものでも真理が歌われていると教えてくれた。私はラブソングとか恋愛もののドラマや映画が嫌いだった。でももしかしたら、理解できなかったから拒絶していたのかもしれない。わかるようになったら、もしかしたらいろいろな発見ができるのかもしれないと思った。

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2件のコメント

  1. あけましておめでとうございます!新しい記事3つ読ませていただきました。

    怒りを表現できるようになったのはすごくよいと思います。どうしても怒りがよくないものだと思い込んでしまうところはありますよね・・・
    自分の中で「これはだめだ、排除しないと」と思っていることは実は自分を守るための行動だ、というのには森田療法にも書いてありました。
    その辺は防衛機制の話になるんだと思いますが、どうしてもそこを削って生きてきている自覚は私にもありますね・・・「恐怖で覚えてしまえばいい」と今でも考えてしまうときがあります。

    ヨガは・・・まったく知らなかったです(笑)ただマインドフルネスの話は気になってて、結構かぶるところはありましたね。
    人為から自然に体を戻していくイメージなんでしょうか?

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    1. > マーゴットさん

      あけましておめでとうございます。コメントありがとうございます。怒りについてはこのあとカウンセリングでもいろいろやったので、またそこも詳しく書いていこうと思います。確かに大事なところですね。
      ヨガは私も全然知りませんでしたが、体を動かすことでメンタルを変えていくという感じでしょうか。例えば私もやった「心を開く」場合、カウンセリングで話を通して開くこともできますけれど、ヨガでも特定の体の部分を特定の形で動かすことで心を開くことができるんですね。ヨガの場合は思考を介さないので、思考を介して開くところとは別のところも開けると。
      私も自分で経験するまでこんなことがあろうとは思いませんでした。人間は体だけでできてるわけではなく、メンタルも含めて一人の人間であって、体もメンタルも相互に関係しているんですね。

      いいね

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