同居のための練習

また、夫と二人でできるコミュニケーションの練習も教えてもらった。

  1. 対面で座り、目をつぶる。
  2. まず片方が2分間、話したいことを話す。内容は、今日あったことでもいいし、なんでもいい。その間、聞いてる方はなにも反応してはならず、黙って聞く。
  3. 次に、同じようにして、もう片方も2分間話したいことを話す。
  4. 今度は目を開けて、同じことをまた順番に話す。このときは、聞いてる方は頷いたり聞き返したりとリアクションを普通に取っていい。

これをやることで、話を聞く人のリアクションがどれだけ重要か、それがあることにどれだけ癒しの効果があるかを学べるとのことだった。私はこの聞き手としてのリアクションが人一倍得意で、夫はこれが人一倍苦手だったので、これは主に夫の練習になる。

夫は実家に行くたびにお母さんと話をし始めたらしく、どうもお父さんがかなりのダメおやじだったようだということがわかってきた。両親の喧嘩も激しかったらしく、子供が記憶を封じ込めたのも頷けた。

夫の「Anger Management(怒りを制御する方法)」について何度か話をしたけれど、このときまだ原因はわからなかった。夫はとても寛容な人で、普段怒ったりすることはない。本人も、自分は寛容な人間だと思っていた。

それでも私には、夫は本当は冷たくてちっぽけな人なのではないかとう認識があった。他の人に対しては単に受け流しているだけだけど、私の場合は急所をついてくるのでそれができず、わけもわからなくなってカーっとなってしまうのだと思っていた。

これを解決するには、

①まず夫が私の気持ちを理解できるようになること
②そして私が自分の気持ちを把握して表現できるようになること

この二つが必要なのではと思った。

例えば「頭のおかしい夫」で書いたように、私が泣いているときに、夫が真剣に受け止めずに冗談を言うような場合。

まずそもそも、①ができていれば最初からこのような事態にはならずに済む。

①ができていなかったとしても、②ができていれば、自分の気持ちをスルーされた私は「ふざけるな」と主張することができる。自分の気持ちを把握することができないから、すぐ言えないのだ。なにか「うっ」と胸にくることがあっても、その気持ちを抱えたまま黙ってしまう。すると夫は「話はもう終わった」と思ってしまう。

やっと自分の気持ちがわかってきた私が怒り始めると、夫は「なんで突然?!」とキレてくる。夫はカーっとなると手がつけられない。私が自分の怒りの気持ちを押し込めて、どうしたら夫を収められるかを考えて、対応していかなければならない。夫は野放しにキレているだけで、傷つけられている私が事態の解決を考えなければならない。理不尽だ。

私が自分の気持ちをすぐ把握できないというのも問題だけれど、夫のこの「泣いている人を目の前にして、冗談を言って勝手に自分の中で終わったことにしてしまう」神経は、完全におかしかった。

相手が泣き止んだり、笑ったりするようになったら、そこはいったん落ち着いたと思っていいかもしれない。でもそうではない、まだ泣いている。

たとえ自分が「終わった」と思っても、実際に終わっていないこともある。夫はそれがわかっていないようだった。自分が終わったと思ったら、終わりだった。まるで世界には自分しかおらず、映画のスクリーンを眺めて生きているだけのようだった。彼の中に私の存在はなかった。

この先に自分がよくなったとして、それでもこの人と一緒にいたいと思えるとは到底思えなかった。

私は親から離れるために、この人を利用しただけなのだろうと思った。親からは逃れられたけれど、この人からは期待したものをもらえなかった。私が探していたものは自分の中にあるものだったからだ。これからカウンセリングをやっていって、自分の中にあるこれを見つけたら、こんな男は要らなくなると思った。

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