転換点を作るV音

最後に、カウンセラーからとりあえずすぐにできる対処法を教わった。

下の図は、なにか問題があったときの感情の変化を表している。上に行くほど「Anxious(不安)」で、下に行くほど「Depressed(うつ)」となる。なにか問題が発生すると、まず不安になって、それが収まってくると、不安になったのと同じ分だけうつになり、最後にもとに戻るというのが人間の心理パターンらしい。

不安が強すぎる問題のある人(上の図)は、不安が生じたときに許容範囲内(緑色)では収まらず、それを超えて不安がつのっていく。するとその後に同じ分だけ落ち込むので、うつ状態もひどくなるというもの。普通の人(下の図)は、この一連の感情の動きがすべて許容範囲内に収まるので問題がない。
anxiety depression
なので、不安感が始まったときに許容範囲を超えて上がっていかないようにすることが重要だ。不安感が下降に転じる転換点(黄色の矢印)をなるべく早めに持ってくることができれば、上下の振り幅が小さく済み、不安感もうつも許容範囲内に収めることができる。

たとえば、あの「あの世とこの世の狭間」で揺れたときのことを思い出してみる。

つらくなる

夫無反応

不安が募る

Samaritansに電話

電話の向こうの男性の声で救われる

この場合、この電話の向こうのが、不安が下がり始める転換点を作ってくれたことになる。

ここからグラフが下がり始め、少しの間は平常値に戻る。でも今度はそこからどんどん下がっていって、また許容範囲を超えていく。「死ななければならない」と思うほどうつになった理由は、ここにあった。

では、転換点を作るにはどうしたらいいのか。

この転換点となる、不安な気持ちを解消するテクニックとして、カウンセラーから「V-sound(V音)」というのを教わった。

  1. まずは深呼吸を何度かして、呼吸を整える。
  2. 深く息を吸い、「ヴゥゥゥーーー」と言いながら息をゆっくりはいていく。
  3. お腹に手を置いて、Vの音がお腹の底に響くように意識しながらはいていくのがポイント。

ヨガをやっていなかったら、そして不安症のワークショップを受講していなかったら、きっと「なんのこっちゃ」と思っただろう。

でもこのときの私はすでに、体が心に与える影響を習って知っていた。カウンセラーが「不安でたまらなくなくなったときに、それ以上に不安値が上がっていくのを防げる」と言うところまではまだ理解ができなかったものの、気持ちを落ち着かせるとかそういう効果があるのだろうと思った。

初回にこれを教えるだけでも、かなりよくなる人がいるとのことだった。しかし私はヨガを始めてたからすんなり受け入れられたけれど、まったく予備知識もなにもない人が突然これをやらされて、受け入れられるものだろうか。しかもたとえば、上記のような夫と話していてだめになってきたときに使うわけだ。話してるときに突然私が深呼吸して「ヴゥゥゥーーー」とか言い出したらびびるだろう。

でも、びびればいいのかもしれない。人がどう思おうと、自分の命が助かればいい。

とりあえずひとつテクニックは教わったので、「新たにわかった夫のこと」でもまとめた「夫が親とは違うところを唱える」も合わせてやってみることにした。

この「V音」がどんな理由で不安に効くのかも、非常に気にはなった。実際カウンセラーにも聞いてみた。でも答えを聞く前に「やっぱりいいです」と自分で言って、聞かないでおくことにした。

ヨガ開始」でもそうだったけれど、私は「このポーズはどうしていいのか」と意味がどうしても気になってしまう。でもそうすると「頭」で理解をして、そうなるようにやろうとしてしまうだろう。でも今の私には「感覚」を感じることが必要なわけだから、「頭」が仕事をしていては元も子もない。

なのでこれも詳しくは聞かず、言われたことをただやってみて、そして私の中でどんな変化があるのか、体のどこになにを感じるのかを感じとってみようと思った。

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