心療治療としてのヨガ

夫と一緒に暮らしていないことを聞かれたので、なにがあったのかを話した。

具体的にどういうことで私が死ななければならないと思うほど傷つくのかを聞かれたので、「あの世とこの世の狭間」で揺れていたときのことや、「頭のおかしい夫」の話をした。

夫は一緒に暮らし始めたいと言うけれど、私はまだ怖くてできないと言っていた。あんなことが起こったこの家で、あの人と一緒に住むことは不可能だ。あのときのことを鮮明に思い出してしまう。この数日前も、夫が荷物を取りに家に寄ったのだけれど、そのときも私は下で待っていた。

なのに夫は、「いつまでも実家に世話になっているわけにもいかないし、このまま離れていると別々に生きる道を見つけてしまうようになる。だから早く一緒に暮らし始めないと」などと、急かすようなことを言ってきていた。「十分時間をあげただろう」とも。

クソ男だった。

私はまだ怖いと言っている。ならば「どうしたら怖いと思わなくなるか」を考え、私を安心させる必要がある。そこに「時間をやった」と言ってもなんの解決にもならない。頭がおかしい。

時間を十分もらったかどうかは、が決めるのだ。お前ではない。

今ならきっぱりそう言えるけれど、当時の私はただただ自分のことを考えてくれない夫に対して、傷つき絶望するだけだった。境界線がなかったので、夫が自分のことのように私のことを考えてくれないと生きていけなかった。

私もそれまで、そうやって「時間」とか「理屈」とかで動いて生きてきたけれど、その結果がこれだった。これからは、きちんと総合的に考えて生きていかなければならない。それを学んでいるところなのに、それを一番わかっていなければならない人間が、「時間」や「理屈」などの物理的な面だけでバーチャルに生きていた。

こいつと一緒にいて、自分が悪化はしても、よくなるとは到底思えなかった。

カウンセラーにこれを話すと、そのときのことを思い出せるかと言われて、どう感じたかを説明するように言われた。「不安感」と答えたけれど、言葉ではなく、どう感じたか、体のどこどんな感覚があったかを教えるように言われた。

そのときのことを話しつつ、思い出しながら、そのときの感覚を思い出していった。

この感覚は、夫がだめだと思うときにいつも感じる感覚だった。不安感ではなく、絶望感だった。肩から胸のところが細かく振動している感じで、私の存在がぎゅーっと小さくなって、ぽんっと消えてしまう感じ。体の周りの空気が揺れて、が張っていくような感じ。世界から切り離されていく感じだ。

胸から肩のところに出るものというのは、心臓のあたりにある「心のチャクラ」に影響が出ているものだということだった。小さくなって消えてしまう感覚は、ここが閉じて締めつけられているということ。「チャクラ」というのは「エネルギーセンター」で、これに問題がある場合は「締めつけられて閉じている」ので、これを開いてバランスを整えてやることが必要になるとのことだった。

ヨガの先生も言っていたけれど、この「チャクラ」というのは鍼灸の「ツボ」と同じなのだそうだ。

背骨に沿ってある7つの大きなチャクラが有名だけれど、人体には無数のチャクラが存在する。そのチャクラを流れるエネルギーの詰まりを、鍼やお灸で刺激して通りをよくするのが「鍼灸」。ポーズをとって刺激するのが「ヨガ」だとのこと。

そう説明されると、急にわかりやすくなってきた。

個人カウンセリング用まとめ」に書いてある「喉が狭く感じる症状」のことについて、これも歯軋りも「喉のチャクラ」の締めつけだろうと言われた。

「喉のチャクラ」は「自己表現」のチャクラで、言いたいことを言えなかったり、感情を正確に表現できないとき、ここに問題が出てくる。人間には、なにかあった場合に

①戦う
②逃げる
③固まる

の三つの主な手段がある。子供が親になにかされた場合、まず自分よりも大きな親と戦うことができず、そして親から逃げて生きていくこともできないので、ほとんどが③の自分を凍らせて感情を閉じ込める手段をとるしか選択肢がない。なのでその行き場のなくなった感情が「歯軋り」という形で出ることは、非常に多いらしい。口を自分で「ロック」してしまうことによる反動なのだとか。

体と心というのは密接につながっていて、心になにかあると「笑い」「涙」「叫び」といろいろな形で体に出てくる。でもこれが通常通りに出せないとなると、別の方法で出てくるわけで、それが私の場合は「歯軋り」や「喉の腫れ感」だったということになる。

考えてみたら、当たり前のことだった。

怒っても怒りを出せない場合、それが勝手になくなってしまうことはない。口から出なければ他のとこから出てしまう。無視して生きていれば、それは確かにおかしくなるだろう。うつにしろ、ストレス性胃炎などにしろ、当たり前のことだった。人間は体だけでできている物体ではないのだ。

なので、私の場合はこの「心」と「喉」の二つのチャクラを整えるヨガをやって、体からの解決にも取り組んでいくといいと言われた。

不安のサイクルと破りかた」でも習ったけれど、人間というのは、

①体
②頭
③気持ち

の三つでできていて、どれも密接に関係しあっている。

③心が病んでいる場合、カウンセリングをして②頭から問題に取り組んでいくことができるわけだけれど、ヨガで①体からも取り組んでいけるのだ。

さっそく図書館でチャクラについて書かれている本を見てみたところ、この二つのチャクラに効くポーズを見て驚いた。ヨガで先生がいつもやるポーズが載っていたのだ。そういうことだったのか、と納得しきりだった。

どうしてこのポーズがこのチャクラを整えるのか、それでどうして自己表現や心の問題が治っていくのか、その仕組みはわからなかった。でも、なんでツボが効くのかもわからないのと同じだった。頭で考えるのではなく、とにかくやってみよう。そう思った。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中