ヨガの先生の師匠

前回のヨガで先生といろいろ話をしたけれど、それに加えて、とてもいいカウンセラーがいるとのことで、紹介してもらった。

実は、二度ほど行ってみた「愛着障害のカウンセラー」は、どうかなと思い始めていた。なぜかわからなかったけれど、なんとなくしっくりきていなかった。模様も形も合っているのに「これここでいいのかな?」というジグソーパズルのピースのようだった。合っているのだけれど、なにか間違っているような。最後まで完成してみればこれが合っているかどうかはわかるのだろうけれど、まだ先も長くて残りのピースもたくさんあるしな…というような。

私のまとめも活用してくれていて、短期間での解決を目指す人で、愛着障害のことも詳しいし、私がまだ知らないことをたくさん知っているような感じで、かなり期待できそうだった。でも、なんだかしっくりこなかった。

これはなんだろうと考えてみたところ、大きなギャップを感じているような気がした。

カウンセラーは駅から離れた一軒家が立ち並ぶプライベートエリアの中に住んでいて、私たちが車がなくてバスで通ってくることを知るとびっくりしていた。こういう上流っぽい人だから、いい教育を受けていてたくさん知識もあっていいことのように思えるけれど、やはり大きなギャップを感じた。

家からはバスで一本で来れるのだけれど、そのバスも30分に一本で、イギリスのすぐ暗くなる冬に、こんな駅から離れた森の中のようなところに通えるだろうかと不安ではあった。しかもそんな大変な思いをして、また高いカウンセリング料を払ってと思うと、なんだか心地がよくなかった。

夫は毎度のごとく「お金じゃない、クオリティだ」と言っていて、駅からタクシーで通ってもいいのだと言っていたけれど、私の中ではそれもしっくりこなかった。料金が高ければクオリティがいいというものではないと思った。

もうひとつ、彼女は私のような外国生まれの外国人と接したことがあまりないような感じだった。文化の違いがあるということも頭に置いて話はしてくれるのだけれど、それがあまりにも「異邦人」と思われているような印象を受けた。もしかしたら彼女もそういうギャップを感じていて、だから初回のあとに「通うかどうかよく考えて」と言っていたのかもしれない。

例えば私が「実家は北朝鮮のようだった」と言っても、ピンときてもらえなかった。普通のイギリス人にとっては南北まとめて「Korea」という国だし、「North Korea」と言っても北と南でなにが違うのかもわからない。北朝鮮が独裁政権であることも知らないし、「Korea」に対して「侵略戦争」をやった日本人が「やばいこと」を言っているような、そんな印象を持ったように見えた。これではカウンセリングは困難を極める。

カップルカウンセリングのカウンセラーは、町なかのrelateのオフィスでカウンセリングを行っているくらいだから、自宅で上品にやっている人よりも、よっぽど庶民的なのだろう。着ているものからしても私たちとそんなに生活レベルも変わらないだろうし、もちろん外国人とも接して生きている感じがある。

あとは身振り手振りも大きいので、知らない単語が出てきてもほぼどんなことを言っているのかがわかった。これは大きいと思った。愛着障害のカウンセラーは、きれいな英語で外国人にもわかりやすく話してくれるのだけれど、調子がすごく平坦で、話の途中で置いていかれてしまうことがよくあった。

考えてみると、こんなにもたくさんのネガティブな気持ちを抱えていた。

早くカウンセラーを見つけて、早く問題に着手して、早く解決していきたかった。けれど、今までずっとそうやって都合に合わせて自分の気持ちを無視してきたがために、こうなってしまっているのだ。前職だって、そうだった。夫が仕事を辞めるからと、早く仕事を見つけなければと思い、焦って安い仕事をつかんでしまい、正社員にしてくれると言われたのにけっきょく一年で辞めることになってしまった。

焦る気持ちはあったけれど、きちんと自分の気持ちを見つめてカウンセラーを見つけないと。そう思い始めた。

ヨガの先生には、私がカップルカウンセリングを受けていること、それに加えて、自分だけのカウンセリングもやらなければならないこと、最近カウンセラーを見つけたことを話していた。いつも「カウンセリングはうまくいってる?」と聞いてくれたので、この愛着障害のカウンセラーにしっくりきてないことも話した。

すると「もしいい人がいるならいいのだけれど」と前置きをして、「すごくいい人を知ってるから、もし必要だったら」と、お勧めのカウンセラーを紹介してくれた。

教えてもらったサイトを見てみると、なんと「ヨガの先生探し」をしていたときに「もうヨガは教えていなくて、今はカウンセリングだけやっている」と返信してきた男性だった。驚いた

二回も出てきたということは、きっとなにかがあるのだろうと思った。

ただ、女性がよかった。でもヨガのように体を触ったりするのではなく、ただ話をするだけだから、いい人なら男性でも大丈夫かもしれないとは思った。カウンセラーの前は40年ほどヨガを教えていた人らしく、心と頭の一致など、より総合的に診てもらえそうな気がした。

のちにわかることだけれど、彼はヨガの先生の師匠だった。

愛着障害のことはサイトに書いてなかったけれど、載っていたレビューには「親との問題が解決されて、自分の子供に同じようなことをしてしまうのが防げた」というのも書いてあったので、親子の問題をやっている人だということもわかったし、トラウマについても書いてあった。

不安もあったけれど、楽しみでもあった。なんにせよ、早く自分に合うカウンセラーを見つけたいと思った。そしてそれはすぐに叶った。

広告

2件のコメント

  1. > mimiさん

    探してもなかなか出てこないときもありますし、探してなくても出てくることもあると思います。あれもタイミングですよねほんと。
    でもmimiさんがそう感じたのなら、その気持ちを大事にされるのがいいと思います。私も以前「このままではだめだ!」と思っていたのになにもできなくて、そうしたら大家から退去通告がやってきて引っ越すことになりました。でも「このままなにも変わらなかったら死ぬ!」と感じていたあの気持ちがあったからこそ、普通ならパニックになったり抵抗するところを、めちゃくちゃ前向きに進んでいけました。自分の気持ちに向き合っていれば、なにかやってきたときにすぐつかめたりすると思います。

    いいね

  2. > mimiさん

    それすごいわかります!私もいいと聞いた人の予約を待ちに待って、すがるように行ったところで最悪なセッションを受けるという。無理にやるといいことあまりないんですよね。逆になにも考えず流れるまま自分の気持ちの向くままに動くと意外といいようになりますね。「なにか気持ちが向かない」とか「大事なときに限ってなぜか電車が遅れる」というのは絶対そこになにかあると思うようになりました。だからイギリスで思った通りにことが進まなくてもイライラしなくなりました。
    考えていることは書いておくと整理にもなるしいいと思います。人間意外と忘れるもんですよね。カウンセリングで勧められたワークには、自分の年表づくりと親への手紙というのもありました。もう少ししたらその辺も書くと思います。

    いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中