不安症の個人セッション3回目

なにもできない夫」で話し合った通り、夫をCBTの個人セッションへ連れていった。

たぶん入れてもらえないだろうとは思っていた。ここはNHSで運営されているところだし、「イギリスの医療とメンタルヘルス」でも書いた通り、GPを通して依頼された私のために組まれたプログラムだ。私の問題を改善するためのものであって、夫婦やパートナーの間の問題を解決するカウンセリングとは違う。

でも、私が夫から影響を受けていることは確かだった。だからいくら改善しようと私だけが問題に取り組んでも、解決できるものではないと確信していた。

セラピストに会うと、やはり「二人ではできない」と言われた。これはRelationship(二人間)のカウンセリングではなく、あなたのカウンセリングだからと言われた。

「じゃあ会社に行く」と言い始めたどうしようもない夫を外で待たせ、とりあえず私のセッションを受けることにした。

でもまずセラピストが「どうして今日は旦那さんを連れてきたの?」と聞いてきた。「このセッションに入ってもらって、私がどういう状況でなにが行われているのかを知ってもらいたいと思ったから」と話した。以前のカウンセリングで発見した問題や、ここ一年くらい心が過敏になってきたこと、夫から受ける地獄のようなつらさ、そして先日もう死ななければいけないのだと思ったことなどを話した。

そこでセラピストは上司と相談してくれて、夫を交えて話をしてくれた。

夫の前で現状を私に話させ、それについてどう思うかと聞かれると夫は神妙に話し始めた。待っている間に「アスペルガー症候群」について携帯で調べていたらしく、自分が90%当てはまっていると言い始めた。男性に多く、小さいころに父親がいなくなると「強くならなければいけない」と思って感情に疎くなるらしい。

もっともそれが原因かどうかはわからないし、全体的にイギリス人や男性というのは一般的に相手の感情を読み取ることが苦手ではある。でもやっとそれを認識してくれて、治したいと思ってくれているようだった。なにか自分も受けられるカウンセリングがないかと言って、セラピストからパンフレットをもらっていた。

あんなに私の妥当な主張に激怒していたのに、冷静なときは別人のように自分のことでも考えられるようだった。驚いた。本当に、まさに別人だった。

ただ、ここで夫のカウンセリングもできるわけではない。夫のことは別として、今この状況でどうしたらいいかという話になった。

セラピストは、私の精神状態が危ないから「CMHRT(Community Mental Health Recovery Team)」の緊急アセスメントを手配すると言った。これは、私が自殺したりせずにいられるかを診断するもので、これが終わって大丈夫だという結果が出るまでは、以下の条件でいるように言われた。

  1. 夫と離れていること
  2. 私は一人になってはいけない
  3. GPへ現状を報告しておくので、なにかあったら必ずGPへ連絡すること
  4. 時間外の場合はA&E(緊急病棟)へ連絡すること
  5. アセスメントチームから連絡があったかどうかの確認の電話をするので、それまで待つこと

夫がトリガーになっているので、夫と離れていなければならず、かつ私は一人になってはならないので、私が家を出てどこかに泊めてもらうことはできるかと言われた。

ちょうど数日後に友人がロンドンに来てお泊り会をやることになっていたので、それを伝えると、「今日からそれまではどうするの?」と言われた。もう今日この日から、夫とは離れていなければならないのだと言われた。ことは深刻だった。「自分の問題と夫の問題」で電話した友人に聞いてみたら快諾してくれたので、お世話になることにした。

このセッションのあとにこのまま残って、アセスメントを受けるべきだとセラピストに言われた。しかし「生きたいという気持ち」で行けなかった面接がリスケしてもらえてこのあとに入っていたので、これはどうしても行かせてほしいとお願いした。「面接というのは精神的に負担になるし、今はそんなことができる状態ではない」と言われてかなり説得されたのだけれど、私は夫といるのでなければ普通でいられるし、またこれに行かないほうが心理的に負担になると主張した。

けっきょくアセスメントの予約がこのあとに取れず、最短で週明けになった。アセスメントはまず応急処置として電話で状況確認が行われ、それから対面で行うとのことだった。この日は金曜日だったので、週明けの月曜の朝に電話が来ることになった。週末を友人の家で過ごし、けして一人になってはいけないと念を押された。

許可が出たので面接には行ったけれど、ここは落ちた。けっきょく、このときにいくつも受けた面接はすべて落ちた。どれも私にピッタリの仕事で、最終面接までいったものもたくさんあったけれど、このときはなぜかどうしてもどこも受からなかった。

とりあえず上記の5項目をセラピストに書き留めてもらって、避難生活が始まった。

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