辞めて正解

いろいろ考えていたけれど、最終的には「辞める」という本当に正直な気持ちに従うことになった。

スピリチュアルカウンセリングではなんとなく、「延長しておいて安定を確保してから、夫の仕事が落ち着いてきたら行動する」ということを勧められた気がする。でも最後には「不安」よりもなによりも「正直な気持ち」がまさってしまったのだ。カウンセリングを受けたときは「不安」が一番強いエネルギーだったのかもしれないけれど、それからどんどん「不安」がなくなっていったのかもしれない。

次の話し合いでは仕事内容の詳細が出たので、私の希望を話した。昇給が必須であることと、前の会社ではこれくらいもらっていたという話をしただけで、即座に「それは難しい」ということで話が終わった。

「仕事をこれくらい増やしたいです、だからこれくらい昇給します」という提案をされたのだけれど、昇給額はつけ足したようにわずかだった。それ以上に、たまたまだけれどこの一年はイベントがたくさんあって、かなりの知識経験を得たにも関わらず、「仕事を増やすから昇給」という考えかたがバーチャルだと思った。

リストに書ける「仕事内容」は見えるけど、目に見えない「経験」では仕事ぶりを推し量ることができないのだと思う。

日本の会社」で「仕事ができる」というのは、主に「会社の知識がどれだけあるか」ということだと以前にも書いた。だとしたら「経験」で評価するべきなのに、「仕事内容」でしか評価されない。ここに現実との乖離がある。「勤務時間」で評価する会社も同じだ。

そしてその「目に見えない経験」を無視することは、私にとっては「目に見えない自分の気持ちを無視された」というトラウマの地雷にもなる。やはり辞めて正解なのだと思った。

そう思ったら、気持ちがラクになった。新しい仕事に向かって進もうと、前向きな気持ちになれた。

それを伝えようと夫に電話すると、なんとそこで夫の面接が駄目だったという話を聞いた。明るい前向きな空気から一転して、目の前が真っ暗になった。地雷などいいから、正社員で延長しておくべきだった。今からでも話してそうできないか。なんという考えなしのことをしてしまったんだろう。そう思った。

でも「夫について」でもあったけれど、夫のことと自分のことは切り離しておくべきなのだ。夫がどうであれ、いろいろ考えて決めたのなら、辞めればいい。

もちろん、今日明日にでも貯金が底をつくという話なら別だ。もしそうだったらきっと、自分だって正直な気持ちとしてそこまで辞めようとは思わない。でもそうでないのなら、体調のことも考え、自分の気持ちも考えて、それで決めたなら辞めればいい。それでも当時はそんな風には思えず、後悔を抱えながらハラハラしていた。

すると、もうすぐ辞める総務事務担当の同僚からとんでもない話を聞いた。

なんと、彼女はセクハラいじめに遭っていたと言うのだ。

彼女の上司は、勤続20年の現地の総務経理部長だったのだけれど、とても事務的で一緒に働きやすい人だと私は思っていた。もし正社員として延長するなら、将来的には経理部に入れてもらって、数字やデータを扱うような仕事をしたいと思っていた。その人から被害に遭っていたというのだ。衝撃だ。

しかも以前働いていた人に相談してみたところ、なんと過去にもセクハラ事件を起こしていたことがわかったらしい。なのに会社は役にも立たない形だけの「捜査」をして、そんなことはなかったということにされたとのことだった。最低だ。私だったら絶対お金を取ってやる。

メンタルヘルスへ紹介」されることとなったCBTの話も、彼女から聞いたものだった。私が「一週間の自宅療養」になる前に、二週間ほど突然休んだことがあったのだけれど、それもそのストレスもあって抑うつ(Depression)になっていたのだという。

話してみると、彼女も私と同じで自己肯定感が薄いようだった。たぶんそういう人だからこそ、セクハラやパワハラなどを引き寄せてしまうのかもしれない。日系の会社が採るような事務の女の子だから、きっと代々みんな細やかで大人しい自己肯定感の薄い人なのかもしれない。だからこそ、みんなこの部長の餌食になりやすいのかもしれない。

辞めると決めて本当によかったと思った。あと少しでも夫の面接の話が早かったら、辞めなかったかもしれない。正しい方向へ導かれていると思った。「3度目のSAGB」でも出てきた、見守ってくれているという曾祖母に感謝した。

同僚の中には楽しく仕事ができる人もいたし、すごい優秀で興味のある人もいたし、すべてが悪いわけではなかった。バーチャルなことをせずに現実的に仕事をしてくれる人もいたし、どうしようもない人もいたけど言い返せたりもした。

私がもっとトラウマから回復していたら、細かいことで傷つきもせず、延長して続けていられたかもしれない。自己肯定感がはっきりとあれば、自分の思うことをはっきり言えて、周りがどうであれ自分を持って、普通にラクに仕事していられたかもしれない。

将来的にはそうなって、どんな人とでも傷つかずにコミュニケーションが取れるようになるのが目標だ。でもこのときはまだそこまで到達できていなかった。辞めるという決定は正しかった。そうなるようになっていたのだと思った。

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5件のコメント

  1. kelokoさん、こんにちは。

    実は、私が、今同じ状況です。
    今の仕事は、契約上一年後に続けられるか分かりません。
    継続雇用になるには、内部試験を受けたのち、最終的に先方が決めます。

    自分に選択権があるのは、
    内部試験を受けるか…
    内部試験を受けずに、就職活動をするか…
    しかないのに、
    「もしも、残れたら…」ばかり考えますが、
    実際、自分に、「今の職場に残りたいか?」
    問いかけても、明確な答えが返ってこないのです。
    強い想いが感じられません。
    迷っているのでしょうか。
    自分でも、分かりません。

    就職活動への不安を避けたいと思ってるような気がします。
    もう少し時間があるので、しっかり内省したいと思っています。
    自分の幸せに向かっていけるようにしていきたいです。

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    1. > snoopyさん

      こんにちは。すごくわかります。どうしたいのかが明確であればやることは決まってくるのでラクなんですよね。でもそれがわからないから困る。私の場合は、今までずっと自分の気持ちを無視して損得や状況判断でものごとを決めてきたことが原因でした。「自分にある選択は二つ」と認識されていることは現実的だなと思います。私もまだ全部やり終わっていませんが、自分の好きなことを見つけるのにこちらの書き込み式の本がおもしろいかもしれません。好きなことだけでなく、迷ったときにどう道を見つけていけばいいかの練習にもなりそうです。ご興味ありましたらご覧になってみてください。

      「あなたが人生でやっておくべき、たった1つのこと」
      さとうみつろう著

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  2. Kelokoさん、こんにちは。

    興味深い本の紹介、ありがとうございます。
    紹介いただいて、さとう みつろうさんの別の本を一冊購入し、読みました。面白かったです。
    先日、紹介頂いた本を購入しました。
    少しずつ、書き込みながら、自分の中を整理して行きたいです。

    前回、こちらへコメントさせていただきましたが、
    自分の仕事についてです。

    ・内部試験を受けないで、就職活動をする事

    を選択しました。
    継続して、同じ職場で仕事が出来る可能性は0になりました。

    試験を受けることにした方が良かったか…。
    とか、
    次の仕事が順調に見つかるか…。
    など、悩み気持ちが揺らぐ日々が続きます。

    そんな時、
    「自分が自分らしく生きる道へ進みたい。」っていう言葉を唱えながら過ごしています。
    それは、どんな形になっても正解だと思うからです。
    まだ、具体的に決まっていないのが、悩みの種です。
    今の仕事の任期満了まで6ヶ月。
    次を、
    自分で選択して決めていきたいです。

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    1. > snoopyさん

      こんにちは。決められたのですね。それでも悩むお気持ち、すごくわかります。「自分が自分らしく生きる道へ」とても素敵だと思います。というのも、人生にはそれしかないと今では思うのです。本当に、それがどんな形になっても正解だと私も思います。私ももしかいたらいろいろ他のことをやってみた結果、けっきょく遠い将来この会社に戻ってくる可能性もまったくないとは言えないと思うんです(たぶんないとは思いますが)。でもそのときには迷いなく、心から楽しいと思って仕事ができるはずだと思います。そしてそれは他のことを経験しなかったらできなかったことなんですよね。私も今、本当にいろいろなものを思いついた端からやってみていっています。「せっかくやってみたのだから」と思わず、「これは違う」「これじゃなかったな」と正直な気持ちを見つめて弾いていくことで、少しずつ正解にたどり着いているのだと思います。お互い楽しいことが見つかりますように!

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  3. kelokosさん、コメントありがとうございます。

    >それでも悩むお気持ち、すごくわかります。

    こちらの方向へ進む…と決めて、後戻り出来ないのは頭で分かっていながら、自分の取った判断に自信がなく、毎日、不安を感じたり持ち直したり…気分はジェットコースターみたいです。
    とても疲れてて、身体の調子も日によってバラバラです。
    自分で決定したことですが、今は、気分が浮き沈みすることは、普通の反応だからしかたないと受け止めています。

    >「自分が自分らしく生きる道へ」とても素敵だと思います。というのも、人生にはそれしかないと今では思うのです。

    それは、私も同じように思います。焦っても、今は、みつからない「あるもの」が、私が必要とするタイミングで見つかる。
    だから、少しゆったりした気分で待ちたいと思うのですが、頭がなかなかいろいろとしかけてきます。

    >本当に、それがどんな形になっても正解だと私も思います。

    「私の正解」、見つけたいです。
    本当は、自分にとって何が正解なのか、これからの期間で期待の中で見つけたいです。

    Kelokoさん、これからも様々な視点での気づきの発信、楽しみにしてます。

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