「毒になる親」

「毒親」という単語は「毒になる親」という本から来てる呼び方らしく、その原作は10年以上も前にアメリカで出版された「Toxic Parents」という本だった。

のちに日本語に訳されたものを手に入れることになるものの、イギリスでは日本の本がなかなか手に入らないため、英語の原本を書い、まずに読んでもらった。

toxic parents

「毒になる親」スーザン フォワード著、玉置悟訳
(左は原書、”Toxic Parents” by Susan Forward)

このころすでに気づいていたことだけれど、「大きな一歩」でも書いた通り、夫の言動に激しく傷つくことが多くなってきていた。でも夫はまったく理解しておらず、「なんて冷たい人なんだろう」と絶望していた。でも、そのときは傷ついてこの世の終わりのように感じるのだけれど、あとでよく考えてみるとそれほど大きなことではないのかもしれないと思うことがあった。

なぜそれがそんなにも刺さるのか。「毒親」について調べていくうちに、それが毒親経験からきているのだということがわかってきた。なので、夫にもこの問題がなんであるのか、どうして私が傷つくのかを理解してほしいと思ったのだ。

少しずつ読んでもらって、内容を夕食のときに説明してもらったりした。そこで私も自分の経験を話して、理解を深めたりした。思い出してつらいこともたくさんあったけれど、前に進むために必要な過程だと思った。

それと同時に、私はネットで毒親に関するものを読みあさった。毒親にも、いろいろな種類があるということがわかった。肉体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト、etc。私の場合は「心理的虐待」だっだけれど、その中にもいろいろあった。

・過干渉・過保護型の毒親
・愛情を与えない毒親
・完全主義者の毒親
・カルトのような毒親、軍人のような毒親
・言動が支離滅裂な毒親
・ナルシシストの毒親、勝ち負けにこだわる毒親
・責任逃れをする毒親、子どもに依存する毒親
・侮辱的な言葉で自尊心を攻撃する毒親

「ニート・引きこもり・不登校(登校拒否)の原因と親&脱出法」より抜粋

うちの毒親の場合、「カルト軍人」以外すべてに当てはまった。

簡単にいうと、究極の「察してちゃん」&「構ってちゃん」だった。私がそれを無視して自分の願望が叶わないと、私のことを「常識がない」や「親不孝」として悪者扱いしてきた。たまたま私がやったことが毒母の願望と一致してしまったときは、もう本当に気持ち悪い顔をして喜ぶ。このあたりは「親と自分の境界線」で書いた通りだ。

また、優越感にひたるために私をこき下ろすのも特徴だった。「お前は持ってるカネを全部使っちまう」「だらしのない女」「思いやりのない人間」など。この三つはそれぞれ、子供のころにもらったお年玉を使ってしまったり、部屋が汚かったり、「察してちゃん」や「構ってちゃん」を無視することについて寄せられた感想なのだけれど、これを永遠に言われ続けた。

優越感にひたるための私の使い道は他にもたくさんあって、「祖母のいない実家」で書いたように海外暮らしの娘の前でラーメンを食べて見せびらかしたり、「腐りきった毒親」で書いたように不便な生活をしている娘に対して「日本はいいだろう」「日本に住めて幸せだ」と悦に入ったりしていた。

よくこんな三歳児たちと30年以上もつき合ってきたものだと思った。本当にご苦労様だ。もう私はラクになっていい。目が覚めた。

ここからがスタートだった。「自分は少しも悪くない」ということに気づいたここからが、解毒の始まりだった。

経験談を読んでいても、まだ毒親と同居していて脱出できずに苦しんでいる人もたくさんいた。脱出しても追われている人、会社や義理の家族にまで連絡をかけまくられている人、絶縁してもフラッシュバックに苦しめられている人。毒親とは本当に疫病神だった。

私の場合は、大学卒業を待って自立したときに「脱出」は済んでいる。5万円の6畳の壁の薄い小さいアパートだったし、仕事は大変で貧乏だったけれど、自分だけの人生の始まりに涙した。家に帰ってきても誰もいないストレスフリーの生活、同僚とのお茶や飲み会、英会話学校での話題の合う新しい友達との出会い。私はやっと自由になった。

でも、それは本当の自由ではなかった。私の中に巣食う「」が、私の本当の自由を阻んでいた。これを追い出し、解毒することで、本当の自由を早く得たい。

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