日本で未来療法

日本で受けたヒプノセラピーの続き。

退行催眠で見えたものを使って、潜在意識に働きかけ、記憶の塗り替えのような作業を行った。とは言っても、本当の記憶を塗り替えられたわけではなく、そういう作業をすることで、心理的に癒やされようということだと思う。要は、イメージトレーニングと同じだ。

この方法は、のちに読んだアダルトチルドレンのワークブックにも同じ内容が載っていたので、きっとよく使われる手法なのだと思われる。なんだか幼稚に聞こえる方法だけれど、本を読んでやってみたときも驚くほど癒やし効果があって、びっくりした。人間の心というものは、意外と単純にできている。

最後に、「じゃあ未来を見てみましょう」と言われ、「え、未来?」と思ったものの、集中してみた。

山と森を背にした花畑の中に私は座ってて、蝶々がたくさん飛んでいる。何歳ぐらいかと聞かれてよく見てみたところ、びっくりした。今より若く、ほっそりした女性になっていたのだ。大喜びした。セラピストは「そういうこともあるかもしれませんね」と言っていた。

髪は黒いおかっぱのような感じで、白いワンピースのような服を着ている。五歳くらいのがはしゃいで周りを走り回ってて、まるで元気になった小さい私のようで、よかったなと嬉しかった。

私「でも私、男の子がいいんだけどなあ…」
セ「まあでも流れに身を任せるしかないですよ。じゃあ、未来の自分が近づいてきて、今のKelokoさんにメッセージをくれます。なんと言っていますか?」

ここで未来の私が立ち上がると、その後ろには、なんとハイハイしてる息子が現れた。思いが通じたのだろうか。そして、そばにがいたのも見えた。

未来の私からのメッセージは、「幸せに」というたったのひとことだった。

もっとなにか言ってくれると思っていたので、拍子抜けしてしまった。

セラピストに、「この幸せな感覚と場面をしっかり焼き付けるように」と言われた。やはり、イメージトレーニングということだろう。理屈ではなく、感覚で覚える。すると、その感覚が現実になる。私はいつも心配ばかりしててすぐ悪いイメージを鮮明に描いてしまうので、それが現実になってしまう。もっと幸せなイメージを描き、幸せな記憶を刻みつけないといけない。

セ「光が流れる滝があります。そこに入ると、ネガティブなものが体から出て、光の滝の中に溶けていきます。それが、パチっと弾けて消えていきます」

なんと、セラピストにそう言われる前に、私は勝手に滝に入っていた。黒いものが光の滝に溶けていくところも、パチっと弾けて消えてくところも、言われる前にそうなった。そこから潜在意識を閉じて、セッションは終わりになった。

1時間くらいだろうかと思っていたら、なんと1時間50分も経っていた。最長の、4時間セッションだった。本当にいろんなものがつまっていたのだと、しみじみと感じた。

この光の滝に入る瞑想は、また自分でやってもいいと思った。とにかくリラックスして、嫌なことがなくなるところをイメージし、安心すること。ここで見た「幸せな未来」を信じて、それがあるのだからなにも心配することはないのだと、信じる。夫もいるから大丈夫だと、信じる。思い込みが重要だ。

このセッションを受けてみて思ったことだけど、本当に言われる通り、過去のトラウマうつに効果的だろうと思った。「自分を変えたいと思う人全般」というか。潜在意識が見せてくれるヒントをしっかり見つめ、イメージでそれに働きかけ、新しい自分を作っていく。たぶん、慣れたら自分ひとりでもできると思う。

カウンセリングもいいけれど、問題は見つけられても、それを解決するのはまた別だと、このときは思った。でものちにカウンセリングをやってみて、やはりカウンセリングでなければできないこともあると思うようにはなった。ヒプノセラピーでも、日本に滞在してここで何度も受けられれば、完治できたかもしれない。ただ、私の場合は自分だけでなく夫の問題も出てきたため、ヒプノセラピーだけではどのみち解決にはならなかったかもしれないとは思う。

ヒプノセラピーは、問題の発見から解決まで使える。この一度ですべて片付いたとは思わなかったけれど、ある程度の問題もここでわかった。大きな自分で小さい自分を客観的に見ることにも使えるし、思い込み瞑想法など、今後に自分でできそうなことも学んだ。この「大きな自分」と「小さな自分」の考えかたは、のちに「アダルトチルドレン」という言葉を知ることによって、「インナーチャイルド」の考えかたを理解する上で、大きな意味を持つことになる。

これで使いかたとやりかたがなんとなくわかったから、セラピストに言われた通り、今後またなにか行き詰まることが出てきたら、「こういうことを見たいんです」と言って、イギリスでやってもらってもいい。少しずつでもいいし、ある日突然たくさん降ってくるかもしれないけれど、ひとつひとつ治していきたいと思った。

以前の「前世療法」も、このときにやった「退行催眠」と「未来療法」も、すべて同じなのだと思う。潜在意識に問いかけ、必要なものを見せてもらい、それを見つめ、イメージを使って変えたいところを変え、伸ばしたいところを伸ばして、癒やす。かなり効果的で、実践的な手法だということがわかった。

親に関してはますます怒りを深めたものの、それでも今はもう私には夫がいて、毒親にすがって媚びへつらわなくてもいい人生があるのだということに、改めて感謝の気持ちがあふれた。まだ歯軋りは続いているけれど、小さい自分の気持ちを理解し、潜在意識に働きかけて傷を埋めること、そしてこういう方法を知ったことで、新たな一歩になった。

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