喉に問いかける

前に書いた「喉が狭く感じる症状」が悪化してきて、医者に行ったことをカウンセラーに話してみた。

思えばこの問題はもう何年も前からあって、東京に住んでいるころもあった。でも渡英してから重くなった気もするし、さらにはこの2〜3年前くらいからは、歯磨きをするときに「おえっ」となる程度にはおかしかった。さらに年末に日本に行ってからは風邪をひいたようにひどくなり、その後はもううがいすらできなくなったのだ。

「不安症によくある症状」だとネットで読んだので、もしかしたら心理的な要素がなにか関係しているんじゃないかと思ったのだ。そしたら、「では、少し瞑想みたいなものをやってみましょうか」と言われた。

カウンセリング室のソファに座ったまま、目を閉じて、何度か深呼吸をして、簡単なリラクゼーションを誘導してもらった。この辺りは以前ヒプノセラピー(前世療法)でやったことがあるので、理解はしていた。だけどそのあと、

 「では、なにが詰まっているのか、喉に聞いてみましょう

と言われたとき、「へっ??」となってしまった。「え、聞くの?喉に?」みたいな。まあ確かに、直接話しかけて回答がもらえたら一番だろうけど…ちょっとびびった。

ともかく、カウンセラーに言われるままに、「喉さん、気管さん、どうしたんですか?なにが詰まっているんですか?」と心の中で問いかけた。しばらくして「どうですか?」と聞かれたので、「なんか苦しい感じです」と答えたところ、感じるものをすべてリストアップするように言われた。

 くるしい
 きもちわるい
 にごった空気
 ひりひりする
 重い
 かたまり
 つまっている

これだけじゃよくわからないけれど、とにかくなにかが引っかかっているような感じだった。ちょうどその数年前に肺の感染症にかかったんだけど、そのときみたいに、ほこりみたいなものがひゅっと喉に入りこんで、そこから取れなくなっているような感じだった。こんなになにかが詰まっているように感じ、うがいもできないほど喉が狭くなっているように感じるのに、物理的になんの問題もないことが本当に不思議で怖かった。

そうしたらまた唐突に、カウンセラーから「感情」をリストアップするように言われた。読んでいるかたも、やってみるといいかもしれません。嬉しい、悲しい、寂しい、好き、嫌い、イライラする、ドキドキする、怖い、楽しい…思いつく限りの感情を挙げてみた。

 カウンセラー「それだけですか?」
 私「え、他にもありますか?」
 カ「人にとって一番大きな大事な感情が、二つ出てきてないですけど」
 私「えっ」

びっくりした。そんなわかりやすいものを忘れてわけがないと思った。一番大きな感情二つって、「好き」と「嫌い」じゃないんだろうか。

 私「『面倒くさい』とかですか?」
 カ「『しんどい』ってことですか?それもまあ感情ですね。でも、それがあなたの感情の大部分を占めるほどの大きな感情ですか?」
 私「うーん、違いますかね…」

まったく出てこなかったので、正解を教えてもらった。

ひとつは、「不安」。でも、これはカウンセリングを始めたときに、治したい問題として把握していたことだったので、まだよかった。それでも、目的としてかかげたものを、こんなにも忘れてしまっているというのはひどい。

もうひとつは、「怒り」。これには唖然とした。こんなにもメジャーでわかりやすい感情が、あんなに全然思いつかなかったなんて。

カウンセラーが言うには、たぶん「不安」と「怒り」が喉に詰まっているのではないかと。特に、「怒り」。私が毒親や毒妹の話をするとき、必ず笑っているんだそうだ。確かに、「ここにお父さんがいると思って、言いたいことを言ってみてください」と言われても、「そうですね…『あんた本当に自分のことばっかりだな』とか?ははははは」などと言っていた。

でも、これはしかたのないことだった。前にも「毒親対策」のところで書いた通り、怒りをぶつけても相手に口実を与えるだけで、さらに自分がやられるだけなのだ。そういうところで生まれ育てば、誰だって怒りを飲み込むようになり、自分の感情を無視し始めるようになる。

確かに、昔から口周りは弱かった。3歳のころに肺炎で入院、地震でも起きない夫さえ起こす歯軋りも、2〜3歳のころから止まらない。よく扁桃腺を腫らせて熱を出していたので、小学校6年生のときに手術で切除した。よく扁桃腺の熱を出す子供は、言いたいことを言えなかったり、自分を抑圧していたりすることが多いらしい。

喉の異常が出始めたのは、就職してから数年だったと思う。ちょうど仕事も軌道に乗ってきたころだったけれど、確かにそのとき実家関連でいろんな問題があって、打ちのめされたときでもあった。結婚して自分の気づきがあり、そこからの変化にともなって以前は大丈夫だったことがどんどんだめになっていき、喉も悪化していたんだと思う。さらには実家に行って自分を殺して振る舞ってきたために、もう収拾付かないほど悪化したわけだ。

今ではもう普通に理解できるけれど、このときはまだ「心理的な問題が体に影響をもたらす」ということが衝撃だった。もちろん「ストレスでハゲる」とか、そういうのは聞いてて知ってはいたけれど、なかなか実感レベルで理解することはなかった。それでも現に、こうして喉が大きく腫れてうがいもできないのに、医者が「いたって正常です、どこも腫れてません」とか言う。信じられなかったけど、本当にそういうことがあるのだとここで知った。

カウンセラーが言うには、心理的なことというのは「エネルギー」と言うとわかりやすいとのこと。「体」と「エネルギー」。たぶん、鍼灸なんかでは「」と言うんだと思う。

人間は、なにかを考えると、脳の中で反応が起こってエネルギーが出る。ストレスを受けると、出てくるエネルギーがおかしくなる。体から出てくるエネルギーがおかしいと、体そのものに影響が出る。そう考えれば、心理的なものが体に影響を与えることが理解できる。それでもまだ当時は「うーん」という感じだったけど、でもそうでないとストレスでハゲることのメカニズムが説明できない。

もっと簡単な例で言えば、「危険な状態にある」と脳が認知すると、アドレナリンが放出されたりする。これによって肉体にも影響が出てくるのは、明らかだ。

この心理要素が体に影響を与えるメカニズムは、のちのちさらに悪化することで実証される。さらにはヨガを始めることによって、想像もつかなかった形でこの仕組を実感するようになる。

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