カウンセリング後

カウンセリングから戻って、夫にも内容を話した。これをやってみて、頑張るから、変わるからって。夫はこのとき、たぶん信じてなんかいなかったと思う。でも、私が悪いと思っていることは理解していたと思う。

カウンセラーから教わったことはけっきょく少ししかやらなかったけど、このときは、これに気づくことができただけで、人生最大の一歩だった。

たぶん、気づかない人は、気づかない。というか、今までのカウンセラー全員に「よく気づいたね」と驚かれた通り、ほとんどの人はこんなことでは気づかないのかもしれない。

私の場合は、まず自尊心が異常に低くて、自分の中に悪いところを見つけるのが得意だったのと、「実家に戻る」という選択肢が死んでもあり得なかったために「ここでこの場をどうにかしなければ死ぬ」と思ったところから、出てきた答えだった。①夫がどうにかできることではない、②実家には絶対行かない、③そしたら変わるのは私しかいない。これだった。

自分の家がおかしいことには気づかないことが多いみたいだし、ましてや自分もその異常に染まってしまっていることは、なかなか気づかない。私の妹は気づかなかったために、離婚した。離婚の原因をきちんと聞いたことはないけど、のちのちいろんなセラピーやカウンセリングをして、あの家のしくみがよくわかってきて、すると妹の離婚も当然と思うほど、理解できるようになった。

そう思うと、逆に気づかないほうが幸せかな、とも思う。妹のように、自分も毒に染まって、気づかず人生を送れたら、それはそれで幸せじゃないかな。離婚になったり、いろいろとうまくいかないことはあるだろうけど、それが許容できるなら、そうやって生きていくのもありだと思う。もちろん、気づいても、それをただ忘れ去って生きていくのもあり。自分の中の問題も、気づかずに過ごしていくのもいいし、気づいても適当にごまかしながら生きていくのも、ありだと思う。

でも、私は気づいてしまったし、解決しないと生きていけなかった。どうにかしなきゃいけなかった。

それまでの人生ずっと、だめなのはであって、自分ではなかった。自分は「虐げられてきた人間」であって、「かわいそう」なはずだった。でも、自分も同じことをしていた。「家庭」という密閉された空間で、夫を虐げていた。

毒が連鎖するのは、ここにある。どんだけ嫌だと思っていても、その家庭に育てば、その家庭しか知らない。「家庭」という概念そのものがそうなってしまっているため、家庭とはそういうものだと無意識に認識しており、無意識に同じことをしてしまう。

ましてや妹のように、嫌だとも思っておらず、染まりきってしまっていた場合は、無意識にも意識的にも、親と同じことをしてしまうのはどう考えてもしょうがない。そんな家庭に育っていない普通の人と結婚すれば、もちろん離婚もするだろう。

今までさんざんひどいことをしてきたのに、こうしてチャンスをくれた夫に対して、感謝の気持ちがあふれた。これからは、いい人間になろうと思った。

でもそのときは、「これに気づけて本当によかった」だけで終わっていて、ここからが本格的な道のりになるんだとは思いもしなかった。

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